MY BOSTON エジャートン博士と父とストロボスコープ2
2007年 09月 26日
父は40年前、もっと古いタイプのストロボスコープを持って、単身MITのエジャートン博士を訪ねました。紹介状があったとはいえ当時アメリカでは有名人であった博士と会いたいなんてずいぶん無謀な計画だったはずです。ところが博士は東洋からストロボを抱えてやってきた人間と会ってくださるという大きな気持ちの方だったのです。技術者同士の気持ちがそうさせたのかもしれません。博士の教室の生徒として、あるいは既にEG&G社という有名なフラッシュの会社も共同経営し、国からも大切にされていたにもかかわらず質素な官舎に住まわれ、その官舎でご家族や友人を呼んでパーティーを開いてくださったりと暖かくもてなしてくださったのです。その後父は博士と長く親交をつづけさせていただきました。
父が思いを込めて乗り込んだMITをこの目で見たいというのが願いでした。思っていたより明るい校舎で教室を覗き歩き、今は亡きエジャートン博士と父の技術に対する執念を思いました。
(2005年5月)
最初見たときは、上等な懐中電灯かと思いました。