家がわからないパジャマ姿のご老人
2019年 11月 19日
勤務先で始業前
技術チームのAさんがが「生産チームのFさんがパジャマ姿の男性のご老人を駅で保護しているけれど、どうしたらよいでしょう」と言ってきた。
聞けば家はすぐそこと言いながら、それがどこだか言えない。
年齢は85歳、名前も言える。
さて、私たちの手ではどうすることも出来ないであろうから、私の方で警察に連絡をして、会社からすぐの駅にむかった。
他の何人かの同僚も心配してご老人の傍らにいた。
品の良い背の高いご老人は清潔なパジャマとニットのベスト、マジックテープのスニーカーをはいて、もちものはなにもない。
おひとり暮らしではなく、めんどうを見ている方がいるのだろうなという風情である。
おりしも多くの通勤の人々が横目で見ていく中、わが社のFさんは優しく
「寒くないですか?
あちらのベンチに行って座りましょう」と声をかけている。
しかし、ご老人は階段から頑固に動かない。
まもなく最寄の交番の巡査が到着
「車も来ますから」というので、ご老人をお願いしてFさんと仕事場に戻った。
Fさんは一度会社に入りながらも、気になって駅にもどったと言う。
こんな温かい人と一緒に仕事ができて、幸せだなと感じた。
パジャマ姿だったけれど、今日はこの時季にしては寒い日でなくて良かった!
ご老人はおうちに戻れたでしょうか。
だからFさんのように、見かけた、ご老人に的確な対処をなさったのでしょう。素晴らしいですね。
東京は、、いえ、最近の都会は見て見ぬ振りをする人が多いです。
実は、わたしだったらどうするかな?って考えました。
駅員さに連絡?と思ったのですが、この駅は駅員さんはひとりしかいません。対応できないと断られました。
そして、もしかしたら、素通りしたかもと自分の中の悪魔が顔を出してどきりとしました。
だからなおさらやはりFさんの行動を嬉しく思いました。
会社から「サンクスカード」を発行しました。
私の周りに認知症の方が結構、いらっしゃって
勤めていた会社の後輩のお母様が認知症で
徘徊後、とうとう行方不明になられたなんて事も希来ました。
胸が痛みます。
無事、ご自宅に戻られていますように。
コメントをありがとうございます。
そうなんです。認知症って他人事ではないほどまわりにも多くなっています。
はやく良い薬が出来ればいいなと願っています。
駅にいらしたこのご老人は今日は穏やかにくらしていらっしゃるかしらと、ふと思い出します。