2019ソウル 教保文庫と韓国の小説
2019年 07月 08日
教保文庫は日本でいえばジュンク堂、紀伊国屋書店のような韓国の大型書店です。
前回は素通りしたので、今回はちょっとだけ中を覗いてみたいとオンニーにお願いしておきました。
ひとりだったら見過ごしてしまいそうな書店入口の石碑の前でオンニーが私を呼びとめました。
「人が本をつくり、本が人をつくる」
いい言葉です。
釜山の教保文庫でみた雰囲気をとあまりかわりありません。10年前くらいでさえ、ところどころに座って本を見ることが出来るのは目をみはったものです。
最近日本では初めてぐらいだと思うのですが、「82年生まれのキム・ジヨン」が平積みになり、時にはベストセラーの10位以内に入る勢いでしたが、はたして韓国ではどうなのでしょうか。
ありました。
けれども装丁が全く違います。
今回の日本発売は相当力を入れて発行されたこたが伺えます。
これ以前の韓国の小説も、もっともっと面白いものがありますが、この小説がここまで日本で部数が伸びたのは韓国の小説を日本へ紹介という意味では記念碑的作品ともいえます。
日本では以前から「CUON」が韓国の出版物の翻訳出版を地道に続けてきました。
紀伊国屋も教保文庫と提携しています。
国と国の間がどんどん離れていますが
民間レベルや個人で、細くなる糸を必死につかんでいるように思えます。