劣化するオッサン社会の処方箋
2019年 06月 10日
なぜ一流は三流に牛耳られるか
山口 周著 光文社新書
(1970年東京生まれ・哲学課卒業・美術史学修士課程修了・
専門はイノベーション、組織開発、人材・リーダーシップ・キャリア開発)
最近、新書はタイトルで客寄せをする。オッサンという言葉に反応してみた.
この本はオッサンを批難する本ではない。立ち止まって自分をふりからせ、最終的には、働く人へのエールを送っている本であると感じた。あちこちからの引用は多すぎるが、新書にしてはしっかりとしていた。
まずオッサンとは年代やら性別は関係ない。
ある種の行動様式、思想様式をもった「特定の人物像」であると定義している。
古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
よそ者や異質なものに不寛容で、排他的
つまり中高年男性=オッサンということではないという。ここで読者はふと考える。
自分はオッサンではないよね・・・いやオッサン的なところはほんの少しだけあるかな?と
さて、私たちは自分の人生をどうつくりこんでいくのか。
職場において自分がオッサン化しないためにはどういう考え方をもったらよいのか?
年齢を経た人は? まだ年齢のわかい人は?
なかなか本の通りにはいかないけれど、踏みとどまれるものならオッサンになりたくない。はた迷惑だもんね。
著者が好きな言葉であるようだ。冒頭と締めで二回記載されている
サミュエル・ウルマン「青春」
青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心のありさまを言う。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯えをしりぞける勇気、安易を振り捨てる冒険心、これを青春と言う。
年を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時に初めて人は老いる。
ということは、私の青春はまだ終わっていないかも・・・うっふふ
lliyさんは青春真っ只中、茶化しているのではなくそう思います。
lliyさんは恥じらいの心をいつも持っていらっしゃるでしょ?
大人の良識はしっかり持って、でも気持ちはあの昔のまま
青春の良いトコロ取りが出来ている..のではないかしら。
誰が決めるのでもない、多分それはー我知るの世界なのだろうなと
オッサンは立派な文化だと思いますよ。
「結婚して初めて、男と女の複眼で世の中を見ることが出来る」
これは田辺聖子の言葉です。
オッサンとは不惑の大人を称する俗語と解釈しています。
コメント欄を閉め忘れたところに、いきなりとびこんでいただき、さすがkimanbaさんのダッシュ力、有難く感謝しています。
そして、その人の良い部分を探し出し、クローズアップして理論的裏付けをしてくださる懐の大きさもちっともかわりませんね。
いろいろな旅を楽しんでいらっしゃる様子、うらやましくみておりました。
なかなか皆様のブログにうかがうことが出来ず、自分の分をアップするのが精一杯でご無沙汰しているのが気になっています。
こうしてコメント欄をあけると、おしゃべりができますね。
有難いことです。
kimanbaさんも命尽きるまで青春に間違いないと、私が太鼓判をおさせていただきます。
マカーサー元帥も志をもっていきているだれにでも、心に留まる詩ですね、若い時よりも今だからこそ、より意味深く感じられます。
この本では劣化するオッサンにならずに、いかに誇り高きオッサンになるかという内容でした。
どんなオッサンになるか、その技量が問われる年齢になりました。
「若い人への支援」を心がけていきたいと考えています。
まさにそのとおりですよね。lilyさんも私も、もう年だからなんて言葉言わないですよね。
今も青春~・でも確かに技量はいると思いますが、15のときの価値観も今の価値観もそう変わっていないような気がするし・・。
でもようやく深く自分を見つめている自分がいます。まだ埋まらないパズルのかけらがいっぱい。
lilyさん、これからもパズルを埋めるのをてっだってくださいね。
パズル埋め・・・うーん、素敵
もう急ぐことはないですね。ゆっくりと一瞬一瞬を大切にしながら、楽しんで埋めるのがいいですね。
時にはコスモスさんがうめてくれたり、時には私が後押ししたり
時には埋めようとしているのを、「ちょっと待って」と止めたりね。
この年齢だからこそ、素敵なパズルができあがりそうですね。
さあ、ご一緒に、よろしくお願いします。