甘くみてはいけないヨルダン・イスラエルの旅④ペトラ遺跡の大きさは想定外
2018年 12月 05日
今回の大誤算がこのペトラ遺跡でした。
朝9時過ぎに入口を入りました。
エルサレムのついでに見て置いても良いかなという甘い、甘い考えでここまで来てしまった私にはペトラ遺跡は広大過ぎました。
日本のニュースでも流された「ペトラ遺跡土石流」は11月10日の出来事で、私たちが訪れたのが11月21日、10日ほど前にそんな出来事があったとは想像できない程、どこも乾ききっていました。
入口はひとつ、説明を受けながら、ぼちぼちと歩いていきます。
紀元前1世紀頃からナバテア人が住み始め、貿易で栄え、「ナバテア人」という言葉を聞くのも初めてでした。
ここにローマ風の神殿が築かれたことを考えても、どんなにこの古代都市が繁栄していたか伺え知ることができます。
なだらかな坂を30分ほど歩くと、あの有名なシークと言われる渓谷に入っていきます。
両側の絶壁を見上げたり、その地層の鮮やかさに目を見張ったり、
ときおり凄まじい速さで通り過ぎる馬車や馬を道の端によけてやり過ごしたり、
異次元の世界にすっかりと入りこんでしまいました。
エル・カネズは宝物殿ということですが、ここペトラ遺跡の最大の建物です。
渓谷のわずかな隙間からエル・カネズが見えてくるというのは最高の演出です。
なにしろ砂の上を歩いて、まだかまだかと次第に期待が高まってきたその時に現れるのです。
ペトラ遺跡は20世紀の初頭から発掘調査が行われ始めたいまだに続いていているそうです。
2014年現在発掘されたのは15%だと聞くと、ここはまさしく古代大都市であったと実感します。
さらに奥に進みます。
エル・カネズの次はローマ式野外劇場です。
次々にポイントをまわりには王家の城やら墓やら・・・説明を聞いていてもただうなずくだけです。
遺跡の中には若干の土産を売る人・・・
時には店番の幼い子供・・・3歳?
また売店や休憩所などもあります。
砂に足を取られながら
石につまずかないように足をしっかりあげて
なおかつ、ロバや馬や駱駝の落し物をふまないようにして
やっとたどりついたのはエド・ディル(修道院)への登り口です。
ここに登るためには900段の階段を上らなければならず、希望参加となっていました。
申込みの前からネットでその大変さを知っていたので「私には無理、きっと上る人も少ないのでは」とたかをくくっていました。
が、、、不参加は私ともうひとりの男性のみ。
足で上る人、ロバで上る人、半々です。
みなさんの意欲に心が揺らぎ、ではロバで上ってみようかとも考えたのですが、不遜にもそろそろ遺跡に満腹状態になっていましたしこれ以上の体力はありません。
心の声、体の声にすなおにしたがい、ひとりで来た道を戻ることに決めました。