「JALどこかにマイル」で福岡へ 沖津宮
2018年 10月 02日
宗像大社は天照大神御神の三柱のお子様の三女神を祀っています。
- 沖ノ島「沖津宮(おきつみや)」…田心姫神(たごりひめかみ )
- 大島「中津宮(なかつみや)」…湍津姫神(たぎつひめかみ)
- 田島(本土)「辺津宮(へつみや)」…市杵島姫神(いちきしまひめかみ)
その中で沖津宮は女人禁制です。男性も決まった日にしか上陸できず、宗像神社の神職の人だけが沖津宮の田心姫神をお守りしています。
そのため、ほとんどの人々は大島のこの遥拝所から手をあわせます。
宗像神社は海人宗像氏の海上交通の守神でした。
遣唐使、遣隋使の時代に航海の無事を祈ったことが、島に残された祭祀の道具のかけらなどからわかるそうです。
古来より多くの祭祀の道具は土の中から発見されていますが、ここは祭祀の後にそのまま地上に残されていました。
海の正倉院といわれるように、そのほとんどが国宝に指定されています。
エジプトの墓は盗難で大切な遺物を失っていますが、この島が盗難にあわずに残ったことが不思議です。
中でも金の指輪はその光とデザインから荘厳さを感じます。
翌日、辺津宮の宝物館でこれらの宝を目にして、おしげもなく祭祀に貴重なものを使った人々の心に少しだけ触れたようなきがしました。
玄界灘をそれほど厳しい海だったのでしょう。
島の様子は藤原新也氏の写真でより鮮明に知ることができました。写真とは思えない迫力が伝わってきました。
(沖ノ島国宝展x藤原新也展より、許可をいただき撮影しました)
宗像大社の三人の女神を祀った本土の辺津宮、大島の中津宮、そしてこの沖津宮を一直線に延ばした延長上に朝鮮半島があります
そんなに古くない昔にも、この玄界灘を介していろいろな人生があったことにも思いをはせながら、沖津宮に向かって手をあわせました。