辻村深月著 鏡の孤城

本屋大賞受賞の本を読むのは久しぶり・・・毎年横目で見ながらスルーをしている。

芥川賞も「おらおらでひとりいぐも」は若い方が作者でないことから興味を持ち何度かトライしてみたものの、結局放り出してしまった。

私には、そうそうたる審査員が選ぶ文学を理解する力はないとあきらめる。

それに興味のない本に時間を費やすのはストレスになる。



さて「鏡の孤城」はラジオで少しだけ内容を紹介していて気になり、即座にキンドルにダウンロードした。

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ある日少女の部屋の鏡が光っていた。不思議に思ってそこを触るといきなり吸い込まれてしまった。

そこが鏡の孤城である。

少女はある理由から学校に行けなかった。

作者はその理由を「いじめ」とは書かないが、読者は「いじめ」と認識している。

そして孤城でそれぞれの理由で学校に行けない他の仲間と会うことになる。

そして少女は現実社会と鏡の中の孤城との二重生活を送ることになる。

そして読者も一緒に、鏡の中の城で過ごすことになる。

ストーリー展開も読者を飽きさせないが、辻村氏の人間描写、深層心理の描写が私の心をとらえた。

この本はポプラ社から出版されている。

つまりいわゆるジュニア―時代、思春期向けの小説であるが、子供からおとなまで十分以上に楽しめる。

それぞれの年齢が違ってもこの世界で生きていく人々の心のひだに押し込んだ気持ちにふと光をあててくれるからだ。

この本に出会って以来、目下、辻村深月の小説にとりこになっている

「読みたい本」があるのは幸せだと辻村氏はしばしばその著作の中で書いている。

だから今私は幸せなのだ。




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by shinn-lily | 2018-05-19 10:35 | | Trackback

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