ヘミさんはどうして私の行きたい所をちゃんとご存じなのかしら。ソウルにわずかに残っている城郭も前から見たかったのです。
車でなければ来るのが大変な場所なので、何度もソウルに来ているのに実際ここまで来たことはなかったのです。
杏の花でしょうか?柔らかな色が新緑に映えます。
日本の獄中で亡くなった韓国の国民的詩人尹東柱(ユンドンジュ)の詩碑があり、記念館にもご案内いただきました。
ヘミさんのお宅はこちらの方向だそうです。
そろそろお昼ごはんね、朝ごはんをラウンジでたくさんいただいたので軽くお願いします。
ご案内くださった食堂は40分待ち、ということで出直すことに、その間、韓国で初めて洋画を描いた画家の美術館にご案内くださいました。
韓国でいつも有難いなと思うのは、特別な企画展以外どこも入場料無料です。国の補助があるそうです。
オンニーは日本式家屋に興味があるようです。
子供のころお父様と住まわれた大きな家が日本式だったとお聞きしています。
でも日本人の私に言わせれば、日本式家屋とは言い難いのですがねぇ。廊下や縁側が韓国の家屋にはないのかもしれません。
なんとも微妙にミックスしています。
さて、やっとお昼ご飯にありつきました。狭い入口を通りぬけると。近隣で働いている人々がぎっしりと詰まるように座りこんでいます。
地元の方に愛される食堂には期待が膨らみます。
「お待たせしてすみません」と店主、個人が体を張ってやっているレストランと呼ぶよりは食堂と呼ぶこうした店がたくさんあるのが、韓国の魅力です。
ヘミさんはこの中では一番年下になりす。
儒教思想が色濃く残っているこの国では年齢は大きく人間関係を支配します。かいがいしく箸やスプーンを配ってくれたり、山菜ビビンバをかき混ぜてくれたり、めんどうをみてくれました。
みんなで突っつきあう食事にも韓国の人と人との距離の近さを感じます。
「ご飯食べた?」が挨拶のこの国では、食事の持つ意味が日本より遥かに深いようです。このお店、名前を記録しておかなかったのが残念です。