2017年 ソウル ドラマのように⑫ ヘミさんのおちゃめな度胸にカムサハムニダ
2017年 07月 05日
「あれが成均館よ!写真撮りたい?」
成均館は厳しい科挙試験を通った両班の子弟が通う学校でした。
一度見てみたいと思っていたので大興奮の私を静かにとヘミさんは制しました。
車を停めてくれて、私を降ろすとそろそろと前進しています。
すばやく写真を撮って車に飛び乗ろうとすると、後ろからガードマンが追いかけてきます。
私が車に乗るのを待って、ヘミさんはガードマンになんやら説明、いえ言い訳?
「すみません、すみません、すぐ出ますから」という雰囲気。(たぶん)
ここは入ってはいけないところだったのね。
ガードマンを無事振り切って、車を進めると
「ここがドラマトッケビの撮影したところ、トッケビ、トッケビ」と
実はこのドラマ、視聴率の良い評判のドラマで、その主人公の通っていた高校の撮影がここで行われたということが、後に調べてわかりました。
瀟洒な建物で、全面には庭が作られこれが学校?とい素敵な建物でした。
出口に向かうと、高校生の一団が
「息子だわ」
と車を停めて窓を開けて呼び止め、きょとんとしている息子さんに
「先輩と日本のお客さんを案内しているの」(たぶん)
と説明。
思春期真っただ中の男子高校生は「ふーん」と言った感じで、私たちに頭を下げました。
愛想笑顔を作らず挨拶するところが、なんともかわいらしい。
やっとここで、全部理解できました。
へミさんはここの学校に通う息子の保護者であり、学校に用事があるからと入口で説明し関門を強行突破し、
ヘミさんの度胸とおちゃめな計画、カムサハムニダ
それにしても、この学校、ソウル中央高校は素敵な建物でした。
ここには懸命に学び、悩み、喜ぶ高校生の想いがたくさん詰まっているのでしょう。
それはおそらくドラマ以上のものがたりにちがいありません。