今、世界は? 櫻井よしこさんの講演を聴く

その人は小柄だけど大きな力強い足取りで壇上にあがって、会場を見渡した。
まるで、「みなさんお久しぶり」と知り合いにでも挨拶するような笑顔に、会場は一瞬にして彼女に惹きつけられてゆく。
アップし大きくバックへ盛り上げたお馴染みのヘアー
ベージュのワンピースに黄緑の斜め大きな格子柄に体にぴったりとあった同じく黄緑のジャケット、
上質なベージュの皮、細すぎないかかとのヒールは7センチはあろうか、
全体に品良くしかしかなり華やかな服装だ。一方誇りがあり覚悟のある女性の服装でもある。
こんな風に興味を持ってその姿を見ているうち、1分たりとも時間を無駄にせず、もう本題に入っていた。
資料などもたない。プロジェクターもない。
「今、世界はこれまでの考え方、こうなるだろうという見通しでは見えなくなっている」と。

これまで心のどこかで櫻井よしこさんを敬遠していた。
たぶん、いつも厳しい現実を打ち付けてくるから、そんな現実に目をむけたくないというのが心のうちの本音だ。
この日の講演もまさしく心地良い話などはない。
日本をとりまく緊張感が語られてゆく。

オバマ大統領が「もはやアメリカは世界の警察ではない。他国に軍事介入するよりアメリカ国内を重視する。」という政策を発表して喜んだのは、中国、ロシア、イスラム国である。
ロシアはウクライナに手を伸ばし、中国は東シナ海の領有権を主張し、イスラム国は各地でテロを実行する。
日本の周りの不穏な動き、北朝鮮のミサイル、中国の軍事力増大。
稲田防衛庁長官は胃が痛くて眠れないと語っていたと櫻井さんは言う。
今なぜ日本がロシアと手をとりあいたいのか?
あいまいな韓国をともかくとして、台湾、オセアニア、アジア、インドと手を結び、これにロシアが加われば、中国への圧力包囲網が出来上がると櫻井さんは地図を書いて説明した。
ロシアのプーチン大統領が山口に来て、何を要求し、何を譲歩するか、今注視していかなければならない。

公演が終了するとぐったりと疲労感がでる。
それでもこの本を購入してもう一度さらってみることにした。
それは櫻井よしこさんの肝が据わったお仕事ぶり、潔さに感銘したからだ。

今、世界は? 櫻井よしこさんの講演を聴く_b0116765_14391514.jpg


凛たる国家へ 日本よ、決意せよ
櫻井よしこ著 ダイアモンド社

今、何がおきているか、世界情勢から目が離せない。
by shinn-lily | 2016-09-05 19:29 | まわり | Trackback

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