JALパックひとり参加限定ツアーでスペインへ ④祈り
2015年 11月 19日
祭壇を飾る彫刻だけではなく、宗教画は字が読めず、聖書を理解できない人々のためにビジュアル化された絵本であるのだ。
受胎告知・キリストの受難・復活などゆっくりと目で追ってゆく。
宗教に縁のない人間としてとっつきにくかった教会が少し身近になった。
目でビジュアル化された聖書を見て、耳でパイプオルガンから響く荘厳な音や聖歌隊の讃美歌を聴き、香もたかれ鼻の刺激を受ける、その上葡萄酒とパンで味覚も刺激される。
その目的は人の心を安らかににすることであろうが、もはやヨーロッパにおいて人とキリスト教は国を動かす強大な力持っていた。
それでも、大きな力とは縁もなく、ここで祈った人々は数えきれなほどいるはずだ。
そして、
今、いろいろな想いがある。
パリで未来を絶たれた人々のために、そして愛する人を失った人々のためにご冥福を
あるいはもう止めて欲しい、こんな戦はと願いながら
私は、心から祈るしかできない。
ある時には、宗教を持たない人間であっても、祈ることがただ一つのすべになることがある。