おかげさまで韓国全州ひとり旅⑬ ミュージカル「春香伝」
2014年 11月 30日
夜はミュージカル「春香伝」を見ることにしました。
韓国では有名なストーリーのようです。
全北芸術会館です。
劇場は建物の3階にあるのですが、なんと1階から3階まできつい階段がドーンと建物の真ん中を占め、まるで神社のお参りか山登りのようでした。
会場は1/5ほどの観客です。
パンフレットに少しだけ日本語でストーリーの説明がありました。
いきなり小さな女の子を連れたお母さんに話しかけられました。全くわかりません。
韓国人との区別がやはりつかないのでしょうね。
「イルボンサラミエヨ(日本人です)」と言ったら
あら~ごめんなさいという感じで引き下がると思いきや
「アラソー、アラソー、クンデ(あっ、そう、それで )Can you understand this? 」と舞台を指して聞いてきます。
ちょうど始まる前で日本語のテロップも一行だけ流れていましたから、わたしもそちらを見て「May be」と答えました。
たぶん、この手の話、身分の低い女性と身分の高い若者の純愛を邪魔する両班がいて、障害を乗り越えハッピーエンドでしょ・・・と想像していました。
結果まさしくその通りでした。
2つ3つ先の横の席にはアジュマ軍団が固まり、なにかを出してまわして食べながら、賑やかに開演を待ちます。
いったいなにを食べているのかとみていると、私にまでまわってきました。
さきいかでした。というわけで、わたしもさきいかをしゃぶりながらの鑑賞となりました。
コマッスムニダ、アジュマ!
このおばさまたち、舞台が良い場面、つまりラブシーンになると、ヒューヒュー声を出すし、途中息抜き場面で役者が話かけると、もう一緒になっておしゃべりをし、なかなか楽しい方々でした。
この日は子供たちも多く、道化役の役者は子供たちにも話かけ、彼らも元気に受け答え、舞台と会場が一体となりました。
演奏は韓国伝統楽器の生演奏で、歌や踊りも美しく、言葉がわからなくても気持ち浮き立つひとときでした。
韓国では小規模劇場でのミュージカルがいろいろあるようですが、今回その楽しさを知り、またぜひ見たいと思いながら、夜道を宿に急ぎました。
殿洞教会が美しくライトアップされていました。
さあ、明日の朝はもう帰国です。
これから荷物のパッキングをしなければなりません。