やっと歌舞伎座杮葺落6月公演

歌舞伎座杮落としも3月目となる。
今月は皆様お待ちかねの海老さまの「助六」が夜の部で上演されるとあって、チケットの入手も難しいだろうとの前評判。
それでもなんとか、妹が今月は母を含めた3人で見られるように、チケットを用意してくれた。
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しかし、5月の中旬に母が急に腰が痛みだし、座ることもできないつらさ
これが最後かもしれないと6月公演を楽しみにしていたのに、「行けるか、行けないか」
はらはらして、やっと、やっとこの日にこぎつけた。
「何を着ていく?」なんてみんなで相談をするのも楽しい。

歌舞伎座までの母との道中は妹と私で万全の態勢をととのえる。
駅まで車で行き、駅パーキングに車をあずける。
ロマンスカーのチケットを予約、座って新宿まで。
母は久しぶりの小田急線の車窓を楽しんでいたようだ。
新宿からタクシーで歌舞伎座まで
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私が歌舞伎座向かいの弁松で母の好物のお弁当を調達。
人ごみの中、万が一を考えて、妹には母に付き添ってもらう。

「ご存(ごぞんじ)鈴ヶ森」が始まった時にはここまで来られたことにほっとし
次の「助六由縁(ゆかり)江戸桜」が始まった頃には、昼間の仕事の疲れと安どで眠気がおそってくる。
せっかくの歴史に残りそうな配役なのに・・・ああ、仕事後の夜の部はもうだめだわ。

「助六」の舞台では河東節が歌われるので、この日のお客様はおそらく新橋の花柳界のあたりからであろう美しい方々が多く、あでやかな会場の雰囲気
6月、お着物は一重となり、帯は涼やかな柄となる。
白地に柳と蛍や 
品の良いうちわを2枚あしらった柄など
姿勢が良く、美しいうなじの後ろ姿には、女性の目からもほれぼれ
鈍色のおきものを召した貫禄のあるご婦人と着物姿のご主人、そこへ、半玉さんたちが揃ってごあいさつに
こういう女の生き方もあるのだわとうっとりと拝見させていただいた。
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お芝居が跳ねたのは9時半過ぎ、すぐにタクシーに乗り込み首都高速から東名へ気持ちよく風をきる。
ふだんより幾分饒舌に母が語る。
「海老蔵さんは声がいいけれど、節回しがもう一歩、それにしてもあの目!こちらを見ていたわよ」
「オーラが凄かった。うん、私の方も見ていたわ。」
「私の方だって・・・目があったと思ったわ」
誰もが自分と目があったと思わせる威力のある目、これこそ役者だ。
3人で語り合えることが嬉しい。
だからこれが「歌舞伎見物最後」なんて言わないで、
また秋には観にいきましょう。

歌舞伎好きな母を家において、私たちだけが見物に行くなんて、できないもの。
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by shinn-lily | 2013-06-15 01:11 | 興味 | Trackback

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