時間 空間 人間
2013年 04月 22日
さらに
時間…合間…瞬間…期間…昼間
空間…居間…広間…土間…中間
人間…仲間…世間…民間…手間
さらに続く
間違い、間抜け、間が悪い
「間」というのは人間が生きていくのに大変重要な位置を占めていることに気が付く。
そして、人間の存在すべき場所の表現として「間」と言う言葉が欠かせない。
間が心地よいのは優れた話し手の話である。ついつい引き込まれていく落語もその例であろう。
先日、東国原英夫さんの講演を聴く機会があった。
驚いたのは、そのトークのスピード、あまりの速さに最初は話についていくのに必死だったが、
不思議なことに聞いているうちに、次第にその速さに慣れてきた。
たぶん普通の講師の二倍量は語ったと思われる。
しかしさすが元芸人、絶妙の間、人を笑わせる「間」というのがほどよく入る。
だから楽しい話だったなぁという印象が残る。
話の内容より、間について考えさせられた講演であった。
ところで、わたしたちにとって人間同士、大切で心地の良い「間」ってなんだろうと考える。
昔のように、縁側から上がりこんで、人様のうちのことをなんでも知っている。
お醤油かしてちょうだい。お米をかしてちょうだい。
まだ貧しかった昭和の時代には人間と人間の「間」が今よりはるかに狭かったのだろう。
豊かになるにつれて、「間」が広くなって人間関係が淡泊になったのだろうか。
そして「ほどほど」と言う言葉が人間関係にとって安住の場所となりつつある。
「間」をとったおつきあい、べったりもせず、それでいて暖かく良い感じのおつきあい
ふだんはほどほどの「間」を保ち、
でも必要な時は「間」などという言葉はなかったかのごとく
手を差し出す、手を握りあう、肩を抱き合い、
一緒に泣いて、笑って
生きていることを喜びあいたいと思っている。