秋 小田急箱根ハイランドホテルにて

今年は4回も来たのねと母がつぶやいた。

お徳なプランを利用しての1泊滞在、、小田急箱根ハイランドホテルが定宿になりつつある。
お部屋はお風呂に一番近い〇〇号室をいつもお願いしている。
別荘をもつことを考えれば、頑張ってきた86歳の母にとってはなんとつつましい楽しみであろう。海外旅行1回分の費用にもならない。
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今年の夏は暑さが厳しくて体調も悪かったし、来年は1週間くらい滞在したらどうだろうかと提案してみても、
「1日がいいところ。二泊はかえって疲れるし、それ以上はたいくつ。
やっぱり家が一番楽なのよ」という。
じゃあ毎月来ましょうか?
あなたが大変じゃない?
いえいえとんでもございません。
運転手といいながら、甘い汁をすっている私は
やっぱり箱根に来て気分転換になるのだから。

いつものお部屋はレストランにも近いし、庭にもすぐに出られる。
うたたねをしたり本を読んだり
白濁の湯につかれば、足も少しは良いようだ。
もうこれ以上遠くに行くことを望まず車で来られて、勝手がわかっている場所で気楽に過ごせるのがよい。
86歳の母にとっては適正な規模のホテルだ。
お部屋の雰囲気や目の前の芦ノ湖が美しい箱根プリンスホテルにも行きたいのだが
ともかく広すぎる。
車椅子で動いても、お風呂上りは大汗かいて坂を押すことになる。
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お食事がおいしい。
今回のいわなのスモークのアミューズは絶品。
どうやら、前に来た時の海老のアミューズとかぶらないようにの特別配慮だったようだ。
心憎いサービスだ。
スタッフがきびきびしていて、見ていて気持ちが良い。
ただし、建物は最新ではない。
お部屋もやや古びている。そして隅々まで清潔である。
そこが良いのだ。

「スタットレスで乙女峠は登れますか」
帰りにフロントで尋ねた。箱根は冬がやっかいだ。
どうしても冬は湯本や宮下、雪が降ってもなんとかたどり着ける場所になってしまう。
「国道ですから、ラッセルがすぐに入りますけど、40センチ以上になると四駆でないとちょっと難しいですね」と。
やっぱり1月2月は無理かな?
寒い時こそ温泉に入れてあげたいのだけど、下が雨なら、山はすぐに雪となるのをしばしば経験している。
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家に帰ってくると必ず
「昨日の今ごろはお風呂に入っていたわね。いいお風呂だったわね。」
と母は言う。

母がいなくなったらひとりで来るだろうか…ふとその時の寂しさを考える
そして私は今一緒に温泉に来ることができた幸せをいつもかみしめながら
ゆっくりと歩く母に寄り添うのだ。
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by shinn-lily | 2012-11-07 23:09 | 箱根 | Trackback

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