謝謝台湾 聖地巡礼かもしれない
2012年 03月 10日
どういうわけか、あの場面が好きでした。懐かしいお店、それになんだか美味しそうでしょ。わたしもあの場面にいたら豚になっていました。
十份で十份爆布を見て
後、暗い夜道、時々町、という道のりを1時間ほど、そして車に弱い人なら酔ってしまいそうなくねくねと坂道を登り、山肌にへばりつく家々が集まった九份に到着した。
雨が強くなってきた。
その中、細い路地、赤い提灯がぶら下がる道を登っていく。
両側は食べ物屋さんやみやげ物やさんが並ぶ。
アニメの世界に入り込んでいく。こここそが千と千尋の冒頭部分のモデルになった場所だという。
お父さんとお母さんが豚になった場所である。
この先の橋を渡ると湯屋があるのかもしれないという錯覚に陥いる。
アニメの舞台となった土地を訪ねることが若者のブームとなっていて、その行為を「聖地巡礼」というらしい。ならば、まさしくこれは元祖「聖地巡礼」なのかもしれない。
大好きだった場面の舞台ということで気持ちは湧き立つが、どうも食べ物屋さんに入る気持ちになれない。
車でぐるぐる廻った後の遺症と、鼻をつく中華の、たぶん八角のにおいにむせてしまう。
九份に行くならここと教えてもらった九份茶房を目指す。
朝早くからの強行軍で、みな疲れ気味
しかし、ここにに着いて感激、
100年以上の前の建物がモダンな茶館に変身している。
席料3人分と東方美人茶
ていねいに淹れてくれたお茶の美味しいこと、甘みと香りが絶妙で、思わずみんな元気復活、一服のお茶が
これほど人を元気づけるのか。
それにおつまみの甘い味付けの梅で気をとりもどす。
30グラムくらいのお茶はかなり高価であったが、残りは持ち帰り可。(3人で約4000円、参考:タクシー初乗り210円)
「ちょっと見て廻ってきていい?」と二人をおいて写真撮影(許可をいただきました)
外に出られそうなので、ドアを押してみる
フー。。。。。
席に戻って
「ねえねえ、外を見てきて」
「なにかあるの」
「なにがあるか、いえないの。まあ、ともかく行ってみて」と二人をおいたてる。
それから二人は長い間、戻ってこなかった。
雨の中に浮かぶこの風景を作り出したのは有名建築家ではなく、この地の人々である。
この地の人々にふとお礼を言いたくなった。
これを見ただけで、今回の旅、来たかいがあり、そんなお礼である。