2017年 ソウル ドラマのように⑤ 雨にけむる世宗大路

世宗大路には韓国人の想いがつまっている。

b0116765_026859.jpg



奥からソウルを見守る北岳山(ブガッサン)

わずかに見える青い屋根が大統領府 青瓦台

李王朝の宮殿景福宮(キョンボクウ)は2010年に復元された光化門(クヮンファムン)の陰で見えないが
ここでもかずかずのに韓国と日本の歴史がある。

b0116765_0182611.jpg


その手前に
ハングル文字を創生した李氏朝鮮王 第四代世宗王の銅像が威風堂々と鎮座している。

b0116765_0252483.jpg


世宗大王の像を見て思うことは2つある。
「あの時(1446年)にハングル文字を発表しなかったならば、韓国はまだ漢字の世界であっただろうか。後の教育の中で漢字をもう少し多く残すことはできなかったのだろうか」
「もし漢字の世界が続いていたならば、私たち日本人は中国を訪ねた時のように、意味はわかるけれど発音は覚えにくかったにちがいない。
世界一多くの音を表現できるというハングル文字のおかげで、わずかながら、聞いて理解し、話すことができる。
最初は記号としか見えなかったこの文字に今恩恵をうけているのだ」


さらに
加藤清正率いる日本軍と戦い韓国の英雄とあがめられている李舜臣(イスンシン)の銅像がひときわ高くそびえたつ。

b0116765_018315.jpg



金薫(キムフン)が李舜臣を主人公として書いた小説「孤将」は蓮池薫氏の翻訳も素晴らしく読み応えがあった。
そこには大将とし軍を率いながら、一方では一個の人間として孤独の中で悩みながら生きている姿が書かれていた。
また、両国の多くの人々が命を失った戦場である海の描写があまりに美しかったことが妙に印象に残っている。

路の入り口、一番手前には
2014年、セウォル号の転覆事故で亡くなったの高校生300人を悼む祭壇がテントの中にある。

b0116765_0184440.jpg


祭壇には亡くなった高校生の写真が並んでいる。
若々しいその顔を見ると、悔しくて涙がこぼれそうになる。
3年前、友人とソウルを訪れたのは事故の2か月後であった。
私たちも当時ソウル市庁舎前にうまった黄色いリボンにご冥福をたくさせていただいた。
たくさんの黄色いリボンへの想いは消えることなくここに追悼されていた。

しかしそれだけではない
実は、今は見ることのない朝鮮総督府が光化門のある場所に建てられていたのだ。
朝鮮総督府は1910年から太平洋戦争の終る1945年まで、日本が韓国を統治していた時の官庁である。
のにち図書館などに利用されたが、1995年金泳三大統領によって爆破され、その姿を消した。

数々の歴史、韓国と日本の歴史と想いがつまったこの道をオンニーと私は手をとりあって、未来へと歩いた。

b0116765_0174394.jpg

# by shinn-lily | 2017-05-04 01:03 | ソウル | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように④ 登場人物3番ヤクチング(薬友達)

ソウルは雨模様、それでも雨なんかに負けてはいられません。

b0116765_10545841.jpg


オンニーと傘をさして地下鉄を乗り換え、地上にあがります。
「昔、大学に通っていた頃は毎日のように来ていたのだけど、ビルがたくさん建ってわからなくなってしまったわ」
とオンニー
銀行の前に立つ若い青年に道を尋ねます。
それでもわからないので、友達に電話をしています。
そしてその電話を青年にわたして、現在地やら道を友達から聞いてもらっています。
人と人の距離が近い!
韓国に来たときはいつもそう思いますが、この青年も気軽に電話に出てくれて、そして教えてくれました。
たどりついた場所はここ、老舗の薬局です。

b0116765_1055150.jpg


「アンニョンハセヨ~」
私たちがこれから「ヤクチング」という共通相性で呼ぶ、とびきり美しく、きりっとした白衣の女性がいらっしゃいました。
聞けば、幼稚園から大学までずーっと一緒だったチング(友達)とか。
薬の山をかきわけて、私たちは座り込みます。
お嬢様は日本の大学で「都市工学」の教授をなさっているそうです。
ですから日本人のわたしにも親しみを持ってくれたようです。
ひとしきりおしゃべりをして、といってもわたしは横で少しわかったような、いえほとんどわからないのですが。
帰り際にヤクチングが夕食に誘ってくださいました。
「じゃああとで」と外に出たのはよいのですが、
結局、私たちの都合ですっぽかしてしまいました。
心配する私をよそに、オンニーは
「大丈夫、大丈夫、ずーっと友達だったから」と。
そうかな~、日本の友達関係だったらしこりになりそう・・・
オンニー、ヤクチングにちゃんとお詫びを伝えてくれましたか?

その老舗薬局は明洞の近くなので、いつかまたお尋ねしたいなと思っています。

b0116765_1055874.jpg


オンニーのお友達だけあって、ものすごく素敵な方なのでぜひ、またお会いしたいのです。

薬局を出るとこんな路地を通り抜け、私たちは手をとりあい

b0116765_1055442.jpg


東大門から続く清渓川の散歩道に出ました。

b0116765_1055739.jpg

# by shinn-lily | 2017-04-30 11:05 | ソウル | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように③登場人物2番 文在寅候補 & 安哲秀候補

今、ソウルの街の話題は北朝鮮問題ではなく大統領選挙です。

b0116765_15462167.jpg



オンニーとタクシーの運転手は20分あまりの乗車時間にずーっと大統領は誰が良いか激論
運転手のアジョシはまさしく韓国独得の口角泡をとばすという表現がぴったり
横から見ると、本当につばが飛んでいました^^

b0116765_15385594.jpg


選挙戦は、日本でも報道しているように、
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補と中道系「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補の2強に絞られてきたようです。
韓国人が政治の話題好きとは聞いていました。
目下のところ、どちらに投票するかが大問題のようです。
国民がそれってあれだけのデモをしたわけですから、当然です。

韓国は直接国民投票により大統領を選ぶので、意識も日本より高いことはうなずけます。
そして、今、国民の共通の想いは失脚した前大統領朴槿恵(パク・クネ)氏に対する深い失望です。
主のいない大統領官邸 青瓦台は今もしっかりガードされています。

b0116765_15461755.jpg


ところでこんな選挙カーを街で何度かみかけました。
この車は保守系「正しい政党」の劉承ミン(ユ・スンミン)候補の選挙カーですね。
人の気配のないディスプレーだけの各候補の車が国を中廻るようです。
静かではあるのですがこれではテレビと同じでは?
はたして選挙カーの効果はあるのでしょうか?

b0116765_15394773.jpg


二強と言われる2人のうち、どちらが選ばれるとしても、反日色の強い候補です。
それでも5月9日には複雑な様相を呈してきた朝鮮半島の未来のために、真実を曲げず、公平で真摯な政治を行う大統領が選ばれることを祈っています。
# by shinn-lily | 2017-04-27 16:02 | ソウル | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように② チェックインは23階で

「お荷物はお部屋にお届けしておきます」
チェックインは23階のエグゼクティブラウンジでどうぞ」

今回の宿泊は「新羅ホテル」
何度かソウルに行っていますが、交通の便が少し悪いこのホテルは未体験です。
オンニーが一緒なので、少し贅沢をしました。

23階に着くと、すでに連絡が届いていました。
「キングサイズのダブルベッドのお部屋をご用意しております」
「それはだめです、ツインをお願いしてあるはずですが」
韓国のドラマではよく友達同士で一緒のベッドに寝るのをみますが・・・

「パスポートをお願いします」
わたしはもちろん外国人ですが提出しますが、オンニーは
「わたしは韓国人ですから」
「韓国人と日本人がご一緒なのですね」と。
思わず
「はい、私たち姉妹です」「オンニーです」
と答えました。
国を超えたこのご縁は私たちの誇りなのです。
スタッフも笑顔でうなずいてくれました。


お部屋はそれほど広くありませんが、

b0116765_17315985.jpg


設備は充実しています。

b0116765_17315662.jpg


まずはお土産交換?
おねだりしていた10年もののコチジャン・・・前回お会いしたときいただいて、その味が忘れられません。
有機栽培のえごま油、留守番の母にも伝統的な美しいパッチワークのコースターや、テーブルセンター
えごまの葉のつけものはさすが地元の方が選んでくださっただけあって、「美味しい!」と母も大喜びでした。
しつこくなくて風味がありました。
テーブルの上がいっぱいです。
有難うございます♪

b0116765_17284579.jpg



私、お土産になにをさしあげたら良いかずいぶん迷いました。
納豆がお好きと聞いていたので、いつものお気に入りの納豆を10パック、
空気の触れないお醤油
資生堂マキアージュのチーク
フェィラーのプチタオルと手提げバッグ・・・ドイツのものですけど、オンニーに使っていただきたくて
それに旅行用にエコバッグ
オンニーは体のために甘いものは召し上がらないのでお菓子はなし、
これからお会いするであろう方々にだけ、ヨックモックのシガールを用意しました。

このホテルはロビーのお花が日ごとに変わります。

b0116765_17303275.jpg


スタッフが多く、少し戸惑っているとすぐに声をかけてくれます。

b0116765_17284340.jpg


心地良く、贅沢な空間は、まずスタッフの質の高さがポイントです。

b0116765_17303363.jpg


もちろん、美男、美女、
このホテルを選んだのは正解だと確信しました。
# by shinn-lily | 2017-04-25 17:41 | ソウル | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように① 登場人物1番オンニー


「私たち、ドラマの登場人物のように会いましょう」

その方はソウル金浦空港の税関出口の待合場所の先頭で待っていてくれました。
私たちは思わずかけより、手をとりあいました。
全州から3時間半もかけてきてくださいました。

2014年全州、韓日交流センターで偶然のようにお会いして
翌年、もう一度お会いして
今度で3度目なのに、いまや昔からの友達のようで、いえそれ以上お姉さんのようす。
オンニー(お姉さん)と呼ぶのが嬉しくて、
偶然の出会いは実は必然の出会いではと思うようになりました。

オンニーは詩人です。
詩集が出版されているだけではなく、全州郊外に詩碑があります。
若い頃はKBS(韓国公共放送)のドラマ作家でもありました。
その後、故郷にもどり教師をなさっていました。
感情の表現が幅広く、
年上なのにときには可愛らしく
気持ちがまっすぐで、暖かいのです。


日記交換のようにしばしばメール交換をしているので、久しぶりという感じがしません。
タクシーでホテルに向かいます。
こうして、私たちのソウルの旅がドラマのように始まりました。

b0116765_22302836.jpg




ところで、韓国にミサイルが飛んでるく心配はないとみなさんがおっしゃいました。
心配していると言うと、そのたびに私はみんなに笑われました。
同胞だから大丈夫・・・ということはアメリカと日本が標的?
はたして真相は?
情報が隠ぺいされていることはないのでしょうか?
なにが本当なのか、ここ数日が注目です。
なにも起きなければよいのですが。
# by shinn-lily | 2017-04-23 22:32 | ソウル | Trackback

韓国渡航情報を調べてみる


外務省海外安全ホームページ 韓国
現在,危険情報は出ておりませんが,北朝鮮との関係において,朝鮮半島情勢は,引き続き予断を許さない状況にあります。最新スポット情報,安全対策基礎データ,在韓国日本国大使館/総領事館のホームページや報道等から常に最新の情報を入手し,安全対策に心がけてください。

【ポイント】4月11日追加情報
●朝鮮半島情勢に関する情報に注意するとともに,在留届又は「たびレジ」により,連絡先の登録をお願いします。

【本文】
1 現在,韓国については,直ちに邦人の皆様の安全に影響がある状況ではなく,危険情報は出ておりません。他方,北朝鮮は核実験や弾道ミサイル発射を繰り返していることから,今回改めてお知らせを出させていただきました。朝鮮半島情勢に関する情報には,引き続き注意してください。

2 つきましては,韓国への滞在・渡航を予定している方,また,すでに滞在中の方は,最新の情報に注意してください。

3 また,従来からお願いしているとおり,韓国への滞在が3ヶ月未満の方は外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録,また,3ヶ月以上の方は「在留届」の提出により,連絡先を外務省に登録することを改めてお願いいたします。
 「たびレジ」の登録は,以下のサイトから行えます。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
 在留届については,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )の利用をお勧めしますが,郵送又はファックスによる届出も可能ですので,最寄りの在外公館まで送付してください。


アメリカ大統領トランプ氏と北朝鮮、金正恩第一書記の思惑は多くのコメンテイターが語っていますが
はたしてどのような行動にでるかわかりません。憶測不能な二人です。
とはいえ、アメリカ・中国との二国間で武力回避への水面下の調整はすでに始まっているといいます。
戦争だけはなんとしても避けたいです。

斉藤美奈子の「それってどうなの主義」の中に2007年に書かれた文章
2006年の北朝鮮の暴走によって「日本もやはり軍事カードを」という声がじっさいにも上がりはじめた。7月5日、北朝鮮がテポドン2を含む七発のミサイルを発射したときには、当時の麻生外相、安部官房長官、額賀防衛庁長官の三人が「先制攻撃容認論」「敵基地攻撃容認論」ち散られかねない発言をし、10月9日、北朝鮮が「地下核実験に成功した」と発表した後には自民党の中川(正一)政調会長と麻生外相(またもや)が「核兵器保有議論の必要性」を説き始めた。北朝鮮に非があるのはいわずもがなだが、彼らを暴走させたものも外交の失敗という側面はないだろうか。

10年前の主役は金正恩の父親の金正日でしたが、日本の登場人物はくしくも現在とたいして変わっていません。
さすがに原発事故後の発言には核兵器の議論が出ない程度で思想も変わっていません。
何年も北朝鮮も日本も堂々巡りです。



こんな時期ですが
ソウルにちょっとだけ行ってきます。
東アジア情勢を肌で感じることができるでしょうか。

金浦空港で出迎えてくださる方がいます。
2年ぶりの再会の瞬間を想像してわくわくしています。
# by shinn-lily | 2017-04-17 09:00 | ソウル | Trackback