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女性が働き続けること②

日本経済新聞経済開発部 編集委員 石塚由紀夫氏のの講演を聴く機会を得た。

氏はこのようなご著書がある。

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資生堂の美容部員の働き方改革について、その社会的バッシングとその後の売上増について書かれている。

改革の概略は育児に携わる期間、女性を早番にシフトしていたが、人数が多くなってくると弊害がいろいろ出てくる。

まず、子供のいない人が遅番ばかりとなり、不公平感が蔓延してくる。

化粧品が最も売れる時間帯に接することがなくなる。

売れ筋の選択発注から遠ざかり、販売感覚が薄れる。

「働く女性に優しく」の弊害が企業の首を絞めつけ始めたのだ。

そのため、資生堂人事は全員にインタビューをして、老人介護をしながらの育児中など特殊な理由のあるごくわずかな人をのぞく女性全員に遅番にも入ってもらうことにした。

このことがNHKで放送されるや否や、社会的バッシングを受けた。

しかしながら結論は女性の働く意欲が増し、対面販売部門の売り上げも上がっていったという。


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大企業には手厚い育児休業制度があり、最長3年の休業をとることが出来る企業もあり、最近ではその3年をフルに休む女性も増えてきたという。

ところが、その結果、仕事場の変化においついていけず、職場に復帰困難な状況がおきているそうだ。

考えてみれば、今、一昔前といえば、Ⅰ,2年が良いところ。

浦島太郎状況で再出社してもキャリアの構築は難しいという状況になっている。

「女性に優しく」は女性のキャリアをスポイルしてゆくのだ。

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「女性に優しく」はダメ

これには私も同じ想いを持っている。

若い女性が入社してくると、自分の娘と同じくらいの女性にどう話しかけて良いかわからない男性が女性に優しく接する。

もちろん、優しさは社会への一歩を歩き始めた若い女性たちには応援になる。優しいのは良いが、甘やかしてなんでも「いいよ、いいよ」というのは困りもの。

厳しく部下を指導するより優しくしてあげるほうがどんなに楽か・・・

誰だって人に厳しくするのは大変なのだ。

若い女性に対して、嫉妬するおつぼねさんにはなりたくないのだが、

「甘やかさないで、きちんと教えて」と上司になる男性に頼む。

何故なら、彼女たちが社会への一歩がこんなものだと思ったら、これから一生損をしてしまうことになり、厳しいことに対していつでも不満を持ち続けることになるからだ。

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スタートの厳しさは後々の宝になると思っている。

その厳しさの中で成功体験が出来れば、宝物がもっと光出すにちがいない。

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優しすぎる弊害・・・この言葉の真意をきちんと理解し、新しいステージに女性が上っていく時期になってきたのだ。


by shinn-lily | 2017-05-30 22:32 | 大切な場所 | Trackback

女性が働き続けること①

最近、通勤時に多く見かけるようになった保育園送りのパパやママたち、ここ郊外の駅のまわりに保育園がいくつか出来たせいかもしれないが、子供が出来ても働く女性が増えているのは確かだ。

寿退社という言葉が死語になりつつあり、子供が出来てもキャリアを捨てない女性が増えた。

企業の対応も育児休暇など、女性社員に対する仕事継続支援制度が出来てきた。

安倍総理は2012年女性活躍推進をうたい、2014年「すべての女性が輝く社会づくり本部」を内閣に設置し、昨年4月には女性活躍推進法が施行された。

背景には少子化にともなう人手不足への想定から成長戦略への手当があるが、海外から「日本の社会がおくれている女性進出を応援した」ということで海外から評価を得たこともあるという。

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昔から、実は女性って活躍しているのをご存じかしら、政治家のみなさんは?

農家の女性は朝早くから夜まで働きづめで家族を支える。

美容師は女性とて、一人前になるまで、閉店後夜遅くまで勉強する。

働く女性を支える保育園の運営をになう保母さんだって、男性も増えたといってもやはり女性が中心だ。

だから、女性活躍推進法という名前に抵抗を覚えるのだ。活躍している女性は昔からたくさんいる。

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そして現実に目をむけてみる

「育児休業?育児はなにより大切ね。どうぞどうぞ、しっかり子育てに専念してね。女性としても応援するわ」

本心で子育てと仕事で大変な時期を経験した私としては心からこう応援したい。

けれども、あなたがいない時期、あなたの仕事は他の人でカバー出来ない。そのしわ寄せは急いで帰って家族のごはんを準備しなければならない他の女性にふりかかるのだ。

それに今時、昔のようにコピー機のまわりでおしゃべりをしている人なんていないほど、みな自分の仕事で手いっぱいだ。

ではその間、派遣さんを雇ってカバーする?

これも、昨今採用が難しくなっている。

悔しいが、「育児休業を取りたい」と言われたとたんに頭を抱えるのが、育児休業制度さえ整備されていない中小企業の現状だ。

それでも「女性活躍」という言葉が紙面に出るだけでもよしと考えるべきなのだろうか?

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子供を保育園に送る後ろ姿に今日もエールを贈る。

「大変な時期もいっとき、ここが踏ん張りどころ」と。 


by shinn-lily | 2017-05-28 11:46 | 大切な場所 | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように⑧ 登場人物4番 チソンちゃん


韓国を訪れるたびに漢江をいつも横目で見ながら、金浦空国からソウルに入ることが多かった。

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オンニーは一度漢江の河畔に行ってみたいという私の希望をかなえるべく段取りをしてくれていた。

夕暮れ前にオンニーの下のお嬢様チソンちゃん(仮名)と漢江で待ち合わせ。

現れたのはまあなんと可愛らしい、いや美し女性でした。

アメリカの大学でまなび、韓国大手自動車会社に勤務されているときに日本のT自動車に引き抜かれ、高待遇を受けている様子。

カチッとしたジャケットにスリムな柄のパンツ、足元はよろけそうな高いヒール、、その上カンナムにご自分のマンションを所有している。

これぞ韓流ドラマに出てくるいわゆるスタイリッシュな女性そのものだ。

もちろん仕事はばりばり出来そうなことは、私たちを案内してくれる所作の素早さを見ればわかるが、その他の時はおっとりとしていて、おかあさんに対してもまことに優しい。

「オンマ、ケンチャナ?」(お母さん、大丈夫?)とたびたび、それもなんとも可愛らしく声をかける。

反省反省・・・私も母を大事にしているつもりだが、こんな風に優しくないし、時には「危ない!」と声を荒げてしまう。チソンちゃんをみならわなくてわね。

ソウルの街は漢江という大きな川があったために、昔から物流や人の流入があって栄えたと聞いている。

その漢江を間近に見たい、その流れの感覚を味わってみたいというわたしの願いがかなった。

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その後チソンちゃんはT社の日本車でカンナムをひとまわりしてくれた。

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何度もソウルに来ていても、初カンナムだ。

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その日は朝4時に起きて、羽田に向かい、金浦から新羅ホテル、明洞を歩いてたせいか頭が動かなくなって拙いハングルでさえ言葉に詰まってきた。

アメリカ滞在中に日本人教授から教わった流暢なチソンちゃんの日本語が私たちの会話をサポートしてくれたのは大いに助かった。

年金の話、ふだんの生活の話など、車の中での会話もふくらんだ。

韓国は家族の間の関係が密と聞いていたが、全州の実家から離れてソウルにひとりで住むチソンちゃんとオンニーも毎日電話をしておしゃべりをするという。

「毎日!忙しいのに大変じゃない?」とチソンちゃんに聞くと

「オンマーと話して元気が出る」と。

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うーん、なるほど、ドラマでは息子もよくお母さんに電話しているわよね。

ということは、韓国では母親は子供たちとよく話しているので、「おれおれ詐欺」ってないのかしらね?

聞いてみればよかった!



by shinn-lily | 2017-05-23 16:46 | ソウル | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように ⑦明洞は私がご案内します


これまでソウルの滞在の宿はたいてい明洞近く
どうやらこのあたりの地の利はオンニーより私のほうが詳しそう。
「明洞はおまかせください。私がご案内します」
韓国人でもここに来るのは若い人ばかり、あとは観光客ばかりだから私たち年代の地元人はみかけない。

まず市庁舎前の広場から地下の商店街に入る。
ブランドコピーを売るお店が多く、のぞきながら歩く。
毎回来るたびにコピー製品の旬が変わる。
ある時はエルメスであったり、ある時はシャネルであったり、トリバーチのこともあった。
3年前はゴヤール全盛であったが、今回はマークジェコブスの生地のバッグが新入りで多くの店で取り扱っていた。
お土産用にストールを買うために毎回おなじみのお店に立ち寄る。
気に入った柄を色違いで母、妹、娘、それに自分用にに購入。
よくよく見ればゴヤール柄、あまりに本物と違うので気が付かなかったわ。
ゴヤールのバッグは見ることはあっても、ストールは見たことがないもの。

値段交渉の時はなかなか譲らなく厳しい店員の女性も、交渉が終わればがらりと変わる。
私のお金のしまい方が危険だと注意する。
お財布にお金を見えるようにいれてはいけないと・・・オンニーと二人で別のところにしまえと言う。
たいした額をもっているわけではないだけど、きっと甘いのね。
仰せの通り、見えないところにしまったわ。用心、用心!



さあ、明洞!
週末でもないのに相変わらず人が多い


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ところがいならぶ化粧品の店舗は閑散としている。
前回は中国人で店の中がごった返して、その上レジには長い列で順番待ちだった。
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サットの配備の件で中国が韓流ドラマの放映やKポップの公演を中止にしていると聞いている。
関係が冷え込んでいるせいだろうか、大量買いの中国人はみかけない。
日本人も少ない。
政治情勢が微妙に影響しているようだ。
せいぜいにぎわっているのは道の真ん中に陣取っている食べ物の屋台だけだ。



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それでも、この明洞の中心道路を通ると、ソウルにまた来たと実感する。
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明洞聖堂を横に見て、小路の曲がり角にある店でポガジャ(胡桃饅頭)をお土産に買うのも恒例のこと。


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箱詰めをしている間に熱々の焼きたてをひとつご馳走になる。
餡子と胡桃の味が甘く口の中に広がった。



by shinn-lily | 2017-05-21 00:58 | ソウル | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように⑥「全羅毎日新聞」7周年のお祝い


オンニー朴芝蓮氏は詩人です。
オンニーとソウルを旅したその日は「全羅毎日新聞」創刊7周年のお祝いの日にあたりました。
前もって依頼を受けていたお祝いの詩が、その日に掲載されるはずです。
ホテルのラウンジ横にあるパソコンコーナーに二人で陣取って、検索しました。
わー、素敵
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韓国ではお祝いに詩を贈るというのをよく聞きます。
この季節らしいつつじの絵と詩は創刊記念を華やかに祝います。

詩のひとことも理解できないのがなんとも残念。
清々しい朝、新聞で始まる今日という日に期待をしているその気持ちを綴られたのではと、雰囲気だけは味合わせていただきました。

帰国後、実際の新聞を送ってくださいました。
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いつか全州郊外にあるオンニーの詩碑を見に行きたいと願っています。





by shinn-lily | 2017-05-17 23:12 | ソウル | Trackback

白黒つけるのは、簡単じゃないわ

「白黒つける」って?

政府は毎月ブラック企業の社名を発表すると、ニュースでちらりと見て違和感を感じた。

もちろん電通も入っているがその多くは中小企業である。

働く人を守るために発表という形をとるのではなく、他の方法はないのだろうか。


企業って、ブラックだのホワイトだのって、本当は分けられないのではないかと思っている。もちろんホワイトの会社で利益があがり、高水準の給料を得て、有給も多ければ言う事がない。さらに、それぞれがやりがいのある仕事が出来ていれば、これはまさしく天国である。

人生だっていろいろあるように、企業だって一生懸命やっていてもいろいろ起きる。

よかれと思って精魂込めて作ったものが、リコールになるのは自動車会社ではよくある。

ものつくりの世界でいえば、高品質なものを低価格でつくれば利益が多くなるのだけど、

よほどの革新的な技術が生まれない限り、そのしわ寄せは協力会社へ、またそのしわ寄せは部品会社へ

そんな厳しい現実の中で生産に励んでいる人々にブラックだのホワイトだのという区分けは存在しない。

結局、ほとんど多くはブラックとホワイトを足して2で割ったグレーな環境で働いているのではないだろうか。

ブラック手前のグレーの中で必死に働くのが、今の企業の状態なのだと思う。

白黒つける前に濃いグレーが少しでも薄いグレーになるように知恵と想像力と人を思いやる気持ちを忘れない様にするのが、人間というものだ。


これはきぬさや・グリンピース・スナップえんどうの花。

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花は小さ目だが、有りがたい食料を提供してくれる。

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こちらはスイトピー

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食べることは出来ないが、なんとも甘い香りにうっとりする。

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ルーツはたどれば同じような原種なのであろう。

どちらが好きかって、そんなこと決められない。


さて、新パソコンも初期設定が終わり、あとはwifi環境を整えて、新しいiPadを母のために設定すれば今回のネット環境整備が終了する。

旧データがいかせるかどうかはおいおいやっていこう。


パソコンが使えないと、本が読める。

「美女と野獣」も観てきた。

音楽がよかったし楽しい映画だった。

パソコン休憩も良いものだったが

つかいこなすにはもう少し神経をつかいそうだ



by shinn-lily | 2017-05-16 15:26 | まわり | Trackback

ブログのおやすみ

こんなに香しく美しい5月だというのに、あなかなしや!
パソコンがダウンしてしまいました。
7年使ったので、そろそろかなと恐怖心は心の片隅にあったのですが、
辛うじてバックアップしたもの以外は旅写真もみな消えてしまいました。
復元しようか、このさいだから、断捨離と称してさよならしようかしら?
思い出は心のなかに。

さて
パソコントラブルはなんともストレス
でも、せっかくのこの良い季節、ストレスの中で生活するのはもったいない
本腰を入れてネット環境を整えてみようと、前向きにたちあがりました!
いろいろメンテナンスをしてみます。
というわけで暫らくブログをお休みします。



いつも、読んでくださる皆様、ありがとうございます。
ソウルの旅もまだまだ途中、復活したら、また遊びに寄ってくださいね。



by shinn-lily | 2017-05-07 17:46 | まわり | Trackback

2017年 ソウル ドラマのように⑤ 雨にけむる世宗大路

世宗大路には韓国人の想いがつまっている。

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奥からソウルを見守る北岳山(ブガッサン)

わずかに見える青い屋根が大統領府 青瓦台

李王朝の宮殿景福宮(キョンボクウ)は2010年に復元された光化門(クヮンファムン)の陰で見えないが
ここでもかずかずのに韓国と日本の歴史がある。

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その手前に
ハングル文字を創生した李氏朝鮮王 第四代世宗王の銅像が威風堂々と鎮座している。

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世宗大王の像を見て思うことは2つある。
「あの時(1446年)にハングル文字を発表しなかったならば、韓国はまだ漢字の世界であっただろうか。後の教育の中で漢字をもう少し多く残すことはできなかったのだろうか」
「もし漢字の世界が続いていたならば、私たち日本人は中国を訪ねた時のように、意味はわかるけれど発音は覚えにくかったにちがいない。
世界一多くの音を表現できるというハングル文字のおかげで、わずかながら、聞いて理解し、話すことができる。
最初は記号としか見えなかったこの文字に今恩恵をうけているのだ」


さらに
加藤清正率いる日本軍と戦い韓国の英雄とあがめられている李舜臣(イスンシン)の銅像がひときわ高くそびえたつ。

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金薫(キムフン)が李舜臣を主人公として書いた小説「孤将」は蓮池薫氏の翻訳も素晴らしく読み応えがあった。
そこには大将とし軍を率いながら、一方では一個の人間として孤独の中で悩みながら生きている姿が書かれていた。
また、両国の多くの人々が命を失った戦場である海の描写があまりに美しかったことが妙に印象に残っている。

路の入り口、一番手前には
2014年、セウォル号の転覆事故で亡くなったの高校生300人を悼む祭壇がテントの中にある。

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祭壇には亡くなった高校生の写真が並んでいる。
若々しいその顔を見ると、悔しくて涙がこぼれそうになる。
3年前、友人とソウルを訪れたのは事故の2か月後であった。
私たちも当時ソウル市庁舎前にうまった黄色いリボンにご冥福をたくさせていただいた。
たくさんの黄色いリボンへの想いは消えることなくここに追悼されていた。

しかしそれだけではない
実は、今は見ることのない朝鮮総督府が光化門のある場所に建てられていたのだ。
朝鮮総督府は1910年から太平洋戦争の終る1945年まで、日本が韓国を統治していた時の官庁である。
のにち図書館などに利用されたが、1995年金泳三大統領によって爆破され、その姿を消した。

数々の歴史、韓国と日本の歴史と想いがつまったこの道をオンニーと私は手をとりあって、未来へと歩いた。

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by shinn-lily | 2017-05-04 01:03 | ソウル | Trackback