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こんなに面白い「ガリバー旅行記」

ガリバー旅行記は誰でもが知っている。
しかし知っているつもりで知っているのはごくわずかなことである。
誰でもの頭の中にある画像はこれだろう。

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                                             画像は映画「ガリバー旅行」からお借りしました。

小人の国リリパット国に漂着して小人に捉えられた絵だ。この時小人は約15センチと書かれている。
丁度ボールペンくらいの背の高さということになる。


ずーと前に神田で古本を買って、最近読みだしてみるとこの本を本棚に置きっぱなしにしていたのがくやまれた。なんでもっと早く読まなかったのだろう。

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この冒険談は17世紀にイギリスのスウィフトによって書かれた。
大航海時代、多くの国が世界を植民地化していた時代でもある。
ガリバーは船乗りでもあり船医でもある。ひと財産作ろうと船に乗り込むのである。

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小人の国リリパットから生還した後、
また航海に出て今度は巨人の国ブロブディンナグ国に、
次は天文と音楽と数学が好きな人々の住む、浮いている島国ラピュータ、
その下にあるバルニバービ国は不毛な研究ばかりしていて貧しい国、
グラブダブドリップ国の首長は使者を一時的に現世に呼び出せる・・・恩恵をこうむり、いろいろな偉人や英雄にあわせてもらう。
ラグナグ国は不死の人間が時々生まれるが、不老ではないのでそのことがどんなに不幸であるかを知る。

そして馬の国フウイヌム国に漂着する。
理性ある馬の国である、人間の形をした、ならず者たちはヤフーと呼ばれ、乱暴で野蛮なため疎まれている。
検索サイトYahooの名称にもこのヤフーのならず者にちなんでいる。("Yet Another Hierarchical Officious Oracle"の略でもある)
ガリバーは言葉を取得する能力にたけていて、2,3年いるうちにすっかり現地の言葉を習得してしまう。すると今度はガリバーからいろいろ情報を聞きたがる。要望に応じてヨーロッパ社会、政治経済、司法について話をするのだが、なんとも人間社会は馬鹿なことをやっているものだという風刺が込められていて、17世紀のこの時代にすでに整備されたヨーロッパ社会をまじめに、しかし滑稽に語っている。
そして欲のために戦う人の話しは悪という概念を理解出来ないフウイヌム国の馬には理解できないのだ。

この旅行記の中に日本人船長が出てくる。
オランダ人船長は意地が悪く、日本人船長は優しくて、オランダ人船長にかくれてガリバーに食物を与えたりしたと書かれている。
そして途中ただひとつ現実の国に立ち寄るがそれが日本なのである。江戸近辺から日本に入り、主君に願いごとを聞かれ、「踏絵を免除して欲しい」と頼む。
長崎に渡り、踏絵を免除され、自分の国へむけて船に乗り込むのである。
言葉がわからないので、長くはいなかったとある。


阿刀田高氏がこんな解説本を出されている。

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阿刀田氏が面白いと書かれていることは、そうそうとうなずきながら、読んだ。
それでも、これを読む時間があれば、自分「でガリバー旅行記」をもう一度読む方が、数倍楽しい!
ともかく、この物語の面白さをどう伝えたらよいかわからない。
もっともっと語りたいことはあるが、あとは興味ある方に読んでいただくしかない。
by shinn-lily | 2016-07-30 23:08 | | Trackback

誰も褒めてくれない

人に寄り添って、褒めて、褒めて、多くの人と一緒に働き、売上を伸ばしてきた。
東レ・パナソニック・ホンダ・BMW東京・ダイエー・日産自動車を経て
そして今、横浜市の市長である林文子氏の講演を聴く機会を得た。

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その方は女性らしいピンク色のスーツにパールのネックレスで登場された
足元はぺっちゃんこの靴、小柄なのにその気迫と鋭さは、全体に現れている。

お客様のために買い物をしたという逸話も含めて、ホンダやBMWでの活躍はもはや有名である。
この日はどうやって働かない営業マンがやる気をおこして売上を上げるように導いたかの話しに熱がこもった。

営業にも出ないでだらだらしている部下に声をかけたら、受注を他社に持っていかれたと言う。
「ああ、そうだろうな」と心の中では思いながら林氏は次のように言い放った。
「まあ、あなたそんなに頑張ったのに、残念だったわね。今度は一緒にやってみましょう。
あなたのことだからきっとうまくいくわ」と声をかける。
目にあまる怠惰な人にこのように声をかけたところが林氏の頭の良さだろう。
褒めて、褒めて、褒めまくるうちに、人が動いてくる、やる気を出してくるという実体験を語った。

ところが、市長になったら攻撃されるばかりで誰も褒めてくれない。
県知事より選挙民と近い場所にいるから攻撃はしやすいし、告訴まで受けるという。
人はトップに対して褒めずに批判対象とする。少しでも良くしようと一緒にサポートしてくれればよいのに。ニュースキャスターなんて1億の年収をもらうのに、こちら○○円ではやっていられないわ、税金にごっそりと持っていかれるし・・・党派の対立なんてしていられない、市民のために力をあわせなければ・・・。
本当は褒めて欲しいなどと感傷的な想いなど持っている間もないはすだ。単なる言葉の綾だろう。
いろいろな想いが渦巻き、ただ、前へ前へと林氏はすすむ。

市長になって一番エネルギーを使ったのが役所の体質、なにしろ側近以外の職員と会話すらできなかったという。それじゃ褒めることさえできないのだ。
議会の質問に400問近く答え、待機児童、災害対策、経済対策、インフラ、自分のまわりの360度の仕事をかかえ、24時間仕事ですと。
でも最後におっしゃいました。
私、今年70歳です。でも頑張ります!

林文子さん、巷では「すごいね、がんばっているね、東京都知事にしたいわね」という声も聴きます。
褒めている声が届きませんか~? ね、 聞こえましたか?
by shinn-lily | 2016-07-25 22:27 | 好きな一コマ | Trackback

「あたたかさ」と「厳しさ」そして「希望」を!


まだ30代の頃、永六輔さんの講演を50名ほどの少人数で聴くことがあった。
その後もいろいろな方の講演を聞いているが、この講演が一番強烈な印象が残っている。

まず集まった人から10名をえらんで、椅子を輪に並べさせた。
一人目の人が名前をいう。
「田中です」
二人目の人が続ける。
「田中さんです。私は佐藤です」
三人目の人は
「田中さんと佐藤さんです。私は鈴木です」
というような具合で10名が全員名前を覚えさせられる。
自分の番が済んだ人も一生懸命覚える。
10名の名前を言わされるからである。
気が付けば、選ばれなかった他の人も必死し覚えていた。
演劇のスタッフの最初の顔合わせの時にこういうことをやって名前を覚えるのだという。
記憶力の悪い私はその10人に選ばれなかった安堵感で、その後の講演の内容は覚えていない。
しかしテレビで見る永六輔さんの柔和な感じや歌詞に表現され温かい感じと違って、とても厳しい人だと印象に残っている。

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TBSラジオの「どこかで誰かと」の放送からは人や物事を見る自分の視野の狭さを知った。。
そういえば、大学時代、友人が永六輔さんに手紙を書くと必ず返事をくれると言ってもらった葉書を大切にしていた。

上を向いて歩こう
見上げてごらん夜の星を
夢で逢いましょう
ともだち
こんにちは赤ちゃん
いつもの小道で
黄昏のビギン
そして
遠くに行きたい

曲名を聞いただけで懐かしさがこみあげてくる。
永六輔さんは本当に遠くに旅立ってしまったけれど、
その唄を歌う誰にでも「暖かさ」と「希望」を永遠に与え続けてくれる。

合掌
by shinn-lily | 2016-07-17 00:46 | 思い出 | Trackback

おまかせしたい方はどなた?


男性のしぐさで素敵だと思う瞬間がある。
座る時にさりげなく背広のぼたんをはずすしぐさだ。
まわりの男性方でこのしぐさをスマートにする人はまず見たいことがないので、わたしのチェックは画面の中、つまりドラマや映画の中の役者やタレントのしぐさが大半なのだ。
好みでいえば、無意識に自然にはずしている感じが良い。

さて、かつてのトレンディドラマをわかせた石田純一さんが都知事選に出馬し、あっという間に撤回した。
それに比べて自民の公認がとれなくても姿勢を変えない小池百合子さんは肝がすわっている、さすが女性だ!
ここで政治論争をするつもりはないが
神奈川県民で投票権もないのに、参院選よりは興味がわいてくる。

その石田純一さんは撤回宣言のために椅子に座った時、背広のボタンをはずさなかった。
いやはずす余裕がなかったのかもしれない。
「不倫は文化」と世を騒がせたかつてのプレーボーイの素の姿もなかなか愛嬌があってよかった。
とはいうものの、またまた違う方向でお騒がせな方だ。
ちなみに私は石田純一氏のファンでもアンチでもない。
ただ、かつてのトレンディードラマの主役がボタンをはずさずに座った姿がふと目にとまっただけである。

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なにはともあれ
ボタンの外し方がスマートであろうとなかろうと、
女性であろうと男性であろうと、
自分の身より都のあり方に覚悟を持っていどめる人に
世界の中の巨大都市、東京をおまかせしたいものだ。
公示日に出揃うであろう人を期待を込めて待っている。
by shinn-lily | 2016-07-12 22:12 | 興味 | Trackback