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珍客万来

「地球は人間のものだけではない」というのはよく知っているつもりだが
「我が家はわたしたちのもの」よね。

例年の比でなくうっそうとしてしまった庭の木々、狭い庭ゆえ歩く場所もなくなって、いつもより早く植木屋さんにはいってもらった。

そこで発見されたのが、さざんかの木の枝の中にあった10センチ大のスズメバチの巣
ああ、無防備な自分たちが枝を落とそうなどと考えなくてよかった。

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叔母がくれた山椒の木が、叔母の後を追う様に枯れてしまったのは、白アリの仕業であった。
片付けてもらったら、中はすっかりと空洞になっていた。

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猫は子猫を従え、我が家を休息場としている。子供の時から猫好きな私だが、
毎朝の糞掃除にはまいってしまった。勝手に濡れ縁に上がって、汚していく。
猫を傷つけたくないから、なにかいい方法がないか困っていると時にその植木屋さんが教えてくれたのは正露丸!
早速あり合わせの正露丸を全部撒いたところ、まあ、匂うわ、匂うわ・・・・今年最後のくちなしの花の香りも台無し、夕方そよっと風が家の中を通りぬけても正露丸の香りつきとなってしまった。おかげさまで猫は来なくなった。

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それにしても、
ムシムシするので、普段締めっぱなしにしておいた雨戸もあけたい、いやまてよ。鳥の鳴き声がさかんにしていたからもしや・・・案の定雨戸の戸袋の中は乾いた苔がたくさん持ちこまれ、ここから雛が巣立ったようだ。ゴミ用のトングを持ってきて、掻き出し、掃除機をかけた。

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そんな話しを娘たちにしていたら、婿がこれ見てくださいと。
携帯の動画は二匹のハクビシンが塀の上で向き合って威嚇しあっている。
サッカーを見ようと早起きしたらガラス窓の外にいたという。
そういえば、わたしも、先日夜、駅から帰る途中猫ではないけれど、しっぽと顔が長い動物を見た。
これもハクビシンだったのだろう。

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多摩丘陵に位置する我が家のまわりの丘や山は木がどんどん伐採され、マンションが建設されていく。
住む場所を失った生き物を邪険には扱いたくないのだが、どうもきみが悪い。

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雨になると玄関の前にちょこんと座っているかえると皐月の葉の間をちょろちょろ動くとかげとは仲良くしているのだけどねぇ。
by shinn-lily | 2015-06-29 22:05 | | Trackback

韓国全州で会った人々⑥ J-POPを唄う高校生たち

夕暮れ時、全羅北道高校生J-POP大会の出場者選考会が近所の高校であるというのでmeiさんに同行させていただきました。大会で優勝すれば、日本旅行に招待されます。昨年はこの高校から優勝者がでたとか、みんな日本行きを目指してがんばるそうです。

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聖堂に入ると出場者十数人が試験の前のように歌詞を書いたメモを持って、一生懸命口ずさんでいます。

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Meiさんは毎年この学校の審査員を務められているそうですが
お供の私たち日本人の突然訪問は出場者にプレッシャーをかけたに違いありません。
出場者と歌名が書かれたシートが配られ、
私も審査員補佐程度にみなさんの歌にチェックをいれながら聴きました。
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まず最大の難関は日本語できちんと歌い通すこと。
やはりこれがなかなかできません。途中でとまってしまいます。
みんな難しい曲ばかり選んで、私たちの年代が知らない曲ばかりですもの。
それなのに、外国人が歌う日本の歌という感じではなく、日本語がとても美しく歌われていきます。
きちんと歌い通せる女子は半分くらいでした。
「はじめまして。わたしは○○です。よろしくお願いします」と
挨拶が出来る子もいます。
どうしてこんなに体が柔らかいのかと思うほど、舞台で恥ずかしくてくねくねする子もいます。
歌詞が思いだせずに途中でマイクを置いてしまう子もいます。
見ている私はみんなが可愛くてしかたがありませんから、手拍子でエールを送りました。
17名が歌い終わると、きちんと挨拶をして聖堂から出ていきました。教室にもどって勉強を続けるそうです。
この会の指導をされている40代前半の日本語堪能な先生はドラマに出てくるような可愛らしい熱血先生で、なんとか生徒を大会に送り込みたくて一生懸命なのです。
生徒の日本語の発音を褒めたら自分のことのように喜んでいらっしゃいました。
結局この日に優勝者は決まらず、5人で再選考となりました。

外に出ると、どの校舎にも電気が赤々と灯っています。

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みんな夜10時頃まで学校に残って勉強をしているそうです。
明るくてはつらつとして、目が輝いて、その上勉強に忙しい高校生たちが、
J-POPを好んで歌っているのです。
将来は日本と韓国がもっと仲良しになれるに違いないと思いながら、
そしてあの高校生たちに素敵な未来があるようにと祈りながら、校門を出ました。
by shinn-lily | 2015-06-23 21:15 | 全州 | Trackback

友人のお母様をお尋ねする


小学校の頃から仲の良い友達のお宅は小児科の医院でした。
日曜日に遊びに行って診察室を裏からそっと覗かせていただくのはは冒険のようにわくわくしました。
レントゲン室や粉薬を包む秤など子供にとっては珍しいものばかりだったのです。
そんな時、お母さまはとてもまめで、いつも優しくいろいろとめんどうをみてくださいました。
大学生になってからも泊めていただいたりしました。

久し振りに、お母様にお会いしたくて伺ったのは、都内駅前の高級ケア付きマンション。
エントランスで友人が迎えに来てくれて、エレベータを降りると、40数年ぶりのお会いするお母様が待っていてくださいました。

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大病をなさったけれど、すっかり若々しく昔のように美しくお元気になられていました。
何から話していいのかわからなかったのに、何を話したのか覚えていないほどたくさんお話しました。
母とも懇意にしていただいていたので、一緒に伺いたかったのですが、不慣れなところには出不精になっているので今回は断念しました。とても会いたがってくださっていたのに。

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ホテルのレストランのようなひろびろした食堂で

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皆様が召し上がるランチをご一緒にご馳走になりました。

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まわりにいらっしゃる方も日本の「品(ひん)」がここに集まっていると思われるばかりの
しっとりと落ち着いた方ばかりです。

お部屋は家族の写真が飾られ、食堂テーブルにソファーにベッドとロッキングチェーが心地良くしつらえてあります。

お母様はご旅行やいろいろイヴェントや三人の娘さんがかわるがわるにいらっしゃるるので、お尋ねする日の調整が難しいほどお忙しく、生き生きと暮らされています。
帰りは母へとお土産まで頂戴し、駐車場まで送ってくださいました。
こんなゆっくりと楽しくお話しが出来て、ご褒美をいただいた気分で帰路につきました。

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友人のお母様も私の母も元気でいてくれることが、私たちのなによりの幸せです。
by shinn-lily | 2015-06-20 23:16 | 大切な時 | Trackback

韓国全州で会った人々⑤ 芸術家の商売

全州ハノンマウル(韓屋村)よく整備されていて、朝の散歩にはもってこいです。

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この水の流れが清らかなのも、毎朝しっかりと清掃がされているからのようです。

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しかし、このハノンマウルは古い様式の家が建っているものの、多くは新築されています。
ある意味テーマパーク化しているのが残念です。

それでも路地に踏み込みながら、小さなお店を覗くのは楽しいものです。

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なにげなく通り過ぎて、可愛らしいお店だったのでで振り向くと、アジョシと目があった。
どうやら、この店のご主人らしく、中にどうぞと声をかけられた。
口を大きく開けた人形がたくさんならんでいる。

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このご主人が作ったという。
このあたり、美術大学もあり芸術家が多い地域だ。
「トッケビ?(鬼?)」と聞くとそうではなくて「サラム(人)」と教えられた。
失礼いたしました。
荷物にならない小さい記念品をなにかと値段をひとつひとつ聞いた。いえ正確には聞き取れなくて書いてもらったのだ。
そこにご主人の知り合いが来た。
「朝から日本人が来たよ」なんて嬉しそうに私を見ている。

さて、買い物は600円くらいの犬を二匹に決めた。

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新聞でくるくると包んで、その上にさきほど手にとって物欲しげに?見ていたかえるも大小二匹乗せて包んでくれた。
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「贈物よ」って。
「わー、コマッスムニダ(ありがとうございます)」

しばらく散策してから、どうしても気になるものがあり、店にもどった。
金物ではない陶製の花を生ける時に使う剣山が気に入ったからだ。
ただ粘土の塊に穴を開けたものだが、素朴で好きだ。

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価格を聞くと、「困ったなあ」と言い、またまた「贈物よ」と。
「だめだめ、贈物はだめよ」
結局もうひとつ気になっていた「口をあけた人」を購入して、剣山は贈物としていただいてしまった。

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実は前日化粧品店で朴先生お勧めの美容液が「一つ買うと二つ」SALEになっているというので買おうとしたら、売り切れと断られ他のものを勧められたのだ。
朴先生は「日本人を見るとすぐ高いのを売りつけようとするのだから」と怒っていらしたが、
確かに見本の後ろに何本かあった。
今日は芸術家のアジョシからこんなに贈物をいただいて、前日のいやな思いもふっとんでしまった。
それにこの顔を見ていたら、いつまでも怒っていられませんよね。

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これ、もうひとつ買ってくればよかった!
by shinn-lily | 2015-06-17 22:12 | 全州 | Trackback

おひとりさま17,800円 はとバスツアー②

さて、はとバスツアー2日目
2時にバスが迎えに来るまで、ここ上諏訪のどこを廻るかはこのツアーを段取りした私の特権?
宿を出て湖の反対方向、のどかな道を歩いていくと
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諏訪高島城がある。
お料理屋さんかと思うほどの可愛いお城だが、
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反対側を廻ってみるとお堀もあってなかなか良い趣がある。
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大樹を囲み、のどかな公園となっている。
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しかし暑い!歩くのがしんどい!
そこに救世主、流しのタクシーなど走っていないこの地なのに、目の前にタクシーが赤信号で止まった。窓をとんとんとたたいて乗り込み、向かったのはここ 原田泰治美術館。
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朝日新聞の日曜版に連載していた頃見た絵がいつも頭の片隅に残っていて、上諏訪の地図の中にこの美術館を見つけた時は、絶対に行くつもりになっていた。
「今日は原田先生がみえてますから、お会いになっていってくださいね」と入口でスタッフから声をかけられた。

ふるさとを題材にして当時日本中を不自由な足で書いてまわった絵はどれを見ても懐かしさで心が潤ってゆく。
今はもう失われてしまったけれど、そしてこんな体験をしたわけではないのだけど、まるで自分がかつてそこにいた空間であるように感じるのが不思議だ。
絵本「山のおみやげ」より
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さらに、構成の素晴らしさは懐かしい絵であるということに留まらず、モダンなデザイン性で人の気持ちをひっぱっていく。印象が強く残っていた「子供がれんげ畑に座っている絵」の原画に対面、新聞紙上で毎週見ていた時は、まさか後に原画を見る機会にめぐまることなど、想像だにしなかった。

その方は二階の喫茶ルームでほかの方とお茶を飲みながら打合せをしていらした。
そっと覗くと、気が付いて招きいれてくださった。
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原田先生を囲んでみんなで記念撮影をしていただいた。そして絵本に、
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ていねいにサインをしていただいた。
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「遠くからよくいらしてくださいました」
と穏やかに語り、その目はとびきり優しかった。
この方の中から、あの温かい絵が生まれるのだ。
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思ってもみなかった幸せに感謝した瞬間だ。


ナナカマドとマルメロの木が植えられた湖畔を歩きながらホテルにもどる。
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途中で昨夜から目をつけておいた店で
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味噌や漬物を購入。
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「ああ、いい旅だったわね」

これだけいろいろ経験して旅はもう終わった気分だ。
いえいえ、まだ今回のメインイヴェントが

バスは山梨に向かう
脚立に上り、夢中でほうばる。甘い~、美味しい~
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農園の雨宮さんが「美味しい?よかったなぁ~」と目を細めている。
そんな優しい人が作ったさくらんぼを60個くらい食べてしまった。お土産のさくらんぼを買って
中央道を順調にもどる。
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予定より早く新宿に到着
お値段の倍以上は十分に楽しんだ旅だった。

土曜の夜のこと、混雑を避けデパート食堂で焼きそばを食べて解散
わがまま放題で参加できる同級生との旅、・・・さて、来年はどこ?
さあ、みんな、足腰を鍛えておかなければね!


注:画像のブログ掲載は原田先生にご了解をいただきました。
  それならとツーショットを撮っていただいたのですが、私、顔見せはずかしくて
  握手した手だけ写っています。
  絵そのままの温かいお人柄でした。
by shinn-lily | 2015-06-15 22:47 | Trackback

おひとりさま17,800円 はとバスツアー①

高校時代の友人グループ、昨年はディズニーランド
今年は一歩踏み出し4人ではとバスツアーに参加
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まずは長野に向かう。
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下諏訪に到着。昼食後自由時間2時間
こんな街並を上ると
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こちらにつきました。
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樹齢800年の杉の木
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神楽殿
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その奥が御社殿
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この御柱は来年、新しいものに変わる
大祭のための新しい御柱はすでに先月切り出されたと後で聞いた。
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諏訪大社秋宮の横には塩羊羹で有名な「新鶴」
母の好物で4本お買い上げ・・・重い
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甲州街道と中山道がここで合流する
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下諏訪町立博物館を見学させていただく
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花嫁の打ち掛けは小ぶり、 当時まだ背が低かったのか
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座敷に座り、雨の庭をめでる
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上諏訪RAKO華乃井ホテルにチェックイン 部屋から諏訪湖を望む 午後2時
ここから翌日の2時までゆったりと宿で過ごす
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夕暮れの湖畔を散歩する
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1日お疲れ様でした
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まだまだ夜は長い
温泉におしゃべりに・・・そして明日へつづく
by shinn-lily | 2015-06-14 21:59 | | Trackback

韓国全州で会った人々④meiさん、朴先生とローカルバスの旅

ハングルで「背が高いです」を「키가 높습니다(キガノプスムニダ)」と言うそうです。
日本語の「のっぽ」という言葉がここからきたのではないかと推測しているのですが、韓日文化交流センターの日本人スタッフmeiさんはまさしくのっぽでスタイル抜群の女性です。
しかし、そのスタイルを上回る長所は、そこを尋ねる誰でも特別ではなく、普通に前から知っていたように接するところです。
Mieさんは全羅北道の大学に留学され、韓国と日本のかけはしとなっている方なのです。
昨秋、初めて暗い階段を上がってセンターの分厚い扉をノックした時の不安な気持ちは
Meiさんの顔を見た瞬間に消えたのを印象深く覚えています。
見ず知らずの人間を、コンサートや食事に連れて行ってくれました。
驚くことにmeiさんの日本の自宅と我が家が同じ地域にあったことからその後日本に帰国された時にお会いすることもあり、もはやかしこまった挨拶も無用となりました。
このmeiさんがいなければ、朴先生ともお会いすることもなかったし、全州をふたたび訪れることもなかったように思えます。
Mieさんは全州を訪れる日本人と日本に興味を持つ韓国人の港なのです。

そのmeiさんと朴芝蓮先生が私のために計画してくださったのは、母岳山のふもとへのローカルバスの旅。
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民家や畑の脇を通って走るバスの旅は大好きです。

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まずは有機野菜の直売所を見学、買って帰れないのが残念なものばかりです。

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二階は見晴の良いレストラン、有機野菜のビュッフェで昼食です。

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朴先生はダイエット中で小食なのに人には「たくさん食べなさい」と勧めるのです。

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わたしだって最近順調に体重が増えて困っているのに。

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食後の重い体をすぐ脇の全北同率美術館に移動、まえに画廊や美術館に行きたいとメールをしたことを朴先生は覚えていてくれたのでしょう。
各展示室に同じジャケットを着たアジュマがたくさんいます。
「わー、ここ入場料もとらないうえに、こんなに人件費をかけてどうやって運営していくのだろう」と芸術を目の前にして下世話なことを考えます。
Meiさんが「たぶんボランティアの方たちよ」・・・ああ、なるほど。
そのアジュマたちはタイミングよく展示の説明をしてくださいます。
特に興味深かったのはこれ  生きるということは背負ってる荷物が多いのだなぁ。

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人間だってこのくらい背負っているはずです。

大好きだったのはこれ。韓国の昔の家を繊細な木々で表現してあります。

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もう一度ゆっくり見たいくらいです。
帰りのバスは朴先生とご一緒の席です。朴先生の日本語能力と私のつたないハングル能力総動員でおしゃべりも途絶えることがなく楽しいやりとり。
女子3人の心豊かなプチ旅行でした。
by shinn-lily | 2015-06-10 23:05 | 全州 | Trackback | Comments(14)

中学卒業50年 20年ぶりのクラス会


若い頃、姑に言われた。
「クラス会に出られるくらいの人生を送らなければね」
クラス会の好き嫌いはあるだろうが、確かに健康でなくては参加できない。
まっとうな生活をしていなければ、足が竦こともあるだろう。
その教えのとおり、私は都合が許す限り出席することにしている。

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先週中学のクラス会が新橋の第一ホテル東京2階アンシャンテでおこなわれた。
前回のクラス会から20年ぶり、時の速さを実感するが、中学を卒業してから50年というのも驚くばかりである。
当時42名のクラスで、当日集まったのは17名、担任は亡くなられ、同窓も何人か亡くなっているのは残念である。

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中学は思春期の苦しい時だった。
当時、ほとんど個別に話したこともない男子もいたが、50年といえば順調な人生ばかりではないはず、みんな丸く如才なく会話も弾む。
そして、今だから話せることもある。

病院経営の医師は一言スピーチの中でせっかくだから健康の話を少しと
「統計からいうとみんなに若いと言われる人は長生きが多い。
赤い服や髪の毛を染めて、若々しくするのがいい。」
あとで、私の当日の服装がその方向にかなっていると教えてくれた。
そう言ってもらうだけで、なんだか明日への力が湧いてきた。

私はスピーチで仕事の合間に韓国について興味を深めていると話したら
「韓国に興味があるのなら力になれるよ。韓国と日本はもっと仲良くならなくちゃ。個人的には本当に親密なつきあいがでくるのに。」と声をかえてくれた友もいる。
日本で勉強をしたい学生さんのお世話もしているらしい。

ゆっくりとフレンチを味わい、その後は隣のバーの個室へ、二次会も含めて会費は1万円、都内でこのお値段は名幹事だわ。次回もここで、そして幹事も決定した。
最後の締めに歌った校歌は三番までみんなよく覚えていた。
新しいことは覚えられなくても、どうやら昔の記憶はいいようだ。

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帰宅後このクラス会でやっと会えた親友からラインがあった。
遠いのでほとんど会えないのに今でも親友と呼べることが嬉しい。
いつか一緒にヨーロッパ旅行を再現するのが夢だ。
by shinn-lily | 2015-06-08 21:59 | 大切な場所 | Trackback

韓国全州で会った人々 ③ハングルを学ぶ人


全州の韓日文化交流センターには日本からハングルを学ぶ方々がたくさんいらっしゃいます。
1週間~2週間、午前中が授業で、午後はオプションで課外授業というスケジュール。
いつかわたしも、時間が許すようになったらそんな風に滞在してみたいと夢みています。

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朴芝蓮先生の渾身の授業は傍から見ていても気持ちが沸き立ちます。
たぶん先生の魅力に魅かれていらっしゃる人も多いのだと思います
この年齢になって学ぶということは、信頼できる大好きな先生でなければもうやるきになりません。

今回私より1日早く全州入りされていたMさんも2週間の滞在で、ハングルをみっちり学ばれるようです。
いろいろ場面でご一緒させていただいて、なにより嬉しかったのは韓国に対する興味を共有できるということでした。
Mさんはもともと中学の英語の先生でしたが、ご主人と同じ年齢なので、ご主人より早くリタイアして自分のやりたいことを楽しもうと考え、58才でリタイアされたそうです。
あまりに楽しそうな妻の姿を見たご主人も60才で退職なさり、ふるさとの福島にセカンドハウスを持ち畑にはあまり手をかけなくてもよいイモ類を植えているとか・・・充実の日々ですね。
Mさんは日本でもハングルを学び、韓国をあちらこちら周り、韓国までコンサートにも来るという、一見もの静かな風貌にもかかわらず、芯のきちんとした好奇心の強い魅力的な方です。
わずかな時間にバタバタと全州にやってくる私の人生とは反対になんと着実に一度の人生を過ごされているのだろうと、大きなため息がでてしまいました。
人にはそれぞれの境遇と人生があって、日常から離れたところでお知り合いになる人からこうしていろいろの刺激をいただくのも嬉しいものです。
夕方、コーヒーが飲みたいとおっしゃるMさんをカフェへお誘いし、ゆっくりとおしゃべりをしました。

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いくら短い旅でも、旅にはふだんの生活から離れた空間と心の解放があります。

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そんな気持ちにぴったりと答えてくれるカフェで、Mさんととぎれることのないおしゃべりを楽しみました。

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Mさんはどうやら今回体験されたハングルの書道の中に、なにか大切なことを発見されたようです。

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「難しい、出来ない」とおっしゃりながら、心の中は嬉々としていたのですね。Mさんの好奇心と挑む力から
また新しい世界がひとつ広がったのでしょうか。

私の心も一緒に広げていただいたような気分になりました。
by shinn-lily | 2015-06-06 21:18 | 全州 | Trackback

韓国全州で会った人々② 朴芝蓮先生の連載エッセイ

この春から朴芝蓮先生は新聞にエッセイを連載されています。
ほぼ1日おきですから、そのご苦労はいかばかりかと・・・。
31回目の連載に私のことをとりあげてくださいました。

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韓国のお年寄りから若い人までが大好きな「春の日は行く」とい歌を私に贈ってくださいました。

花が咲けば一緒に笑って
花が散れば一緒に泣いた
つましいその誓いに春の日は行く"

そのエッセイを朴先生が読み上げてくださると、韓日文化交流センターのmeiさんが通訳をしてくれます。
わたしのことをとても良く書いてくださっているので、聞くのが恥ずかしくてたまりません。唄の部分は良い声で歌い上げくださいました。

今考えれば、meiさんの翻訳を書きとめて置けばよかったと思います。
ニュアンスを含んだ巧みな文章は、実は翻訳機ではなかなか表現してくれないのです。
ただ、嬉しかったのは、わたしが前向きに韓国の文化を学びたい気持ちを持っていることを、良く理解して書いてくださったことです。

さてその韓国の文化、まずは食べることから
朴先生が美味しい麺のお店に連れていってくれました。

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豆乳麺 コングッス
じゃーじゃー麺 チャジャンミョン
おそば ?

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「コングッスの豆乳スープが甘い!」と朴先生がお店の人に言いました。
味付けにお砂糖を少し入れているとのこと、そして別の器に甘さのない豆乳スープを入れて持ってきました。ここまで、特別のことではないという感じで進むのを興味深く見ていました。
要求することはしっかり要求する・・・日本人は我慢ばかりしてしまいます。
あとでネットに文句を投稿するより、その場できちんと伝えた方がすっきりしているような気がします。でも、なかなか言えないのです。文化の差がこんなところにあるのですね。

もっとも、この日の麺は私にとってどれもこれも美味しくて大満足、
言うべきことは「マシッソヨ!(美味しかった)」だけでした。
いままで食べた韓国の麺の中でベスト3に入る美味しさでしたから。

ちなみに、私のことを取り上げてくださった朴先生のエッセイもベスト3に入る評判だったそうです。
by shinn-lily | 2015-06-04 10:00 | 全州 | Trackback