<   2014年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧

二人の幸せそうな笑顔が「覚悟」を後押し


勤務する職場の二人が結婚した。

b0116765_2159479.jpg


この二人は良いカップルになりそうと、かつてほんの少しだけれども後押しをした。
その後押しによって直接話が進んだわけではないが、長い年月をかけて愛をはぐくみ、ようやく私が望んでいた新しいカップルが誕生した。
嬉しくてたまらない。
職場恋愛ということもあって、慎重に交際を続けていたので、仲の良い人も私も今年の春に「お話しがあるので・・・」と言われるまで気が付かなかった。
社内では周りの同僚に負担をかけない、おとなの態度であった。

式は人前結婚式ということで、『立会人』という大役をいただいた。
二人が誓いの署名をした後に、新郎の側代表として、二人への想いをたくさん込めて署名をした。

b0116765_2213483.jpg


普段はひかえめな新婦のウェデイングドレス姿があまりに美しいので、思わずこみあげてしまった。
私の直感は間違っていなかった。二人のどちらも、自信を持って推薦できる人物だ。
思っていた以上のお似合いのカップルだ。

b0116765_22295082.jpg


披露宴は二人の思い出の芝公園の近く、東京タワーのすぐ前の会場で。
受付で二人のラブラブスポーツ新聞が配られ、開宴までみな読みふけった。
お色直しの間は、生い立ちのアルバムが流れた。
二人が、温かい家族の中でどんなに大切にされて育ったかが、伝わってきた。
両家のご両親ともお話しができ、立派なお人柄に接することができた。
b0116765_22183961.jpg

それにしても、デートはずいぶんあちらこちに行っていたのね。
こんなに楽しげに日々を暮らしていたのに、おくびにも出さなかったわ。

スピーチは主賓だけ、直属の上司の乾杯の後はみなさんゆっくりおくつろぎくださいという二人の気持ちのこもった進行計画、お料理は量より質でとご用意いただき、お客様に配慮された心のこもった披露宴だった。いいもの好きの二人の気持ちが反映されていた。

b0116765_22161861.jpg

新郎は新婦の友人からの贈物のペアーの熊ちゃんに当日の衣装そっくりのドレスを用意して、サプライズプレゼントを差し出した。
なんとひざまずいて
「Kさんを、心から心から愛しています」と宣言した。
ああ、若い人はやってくれるわね、私たちのシニア中心テーブルは見ているだけで、照れてしまって・・・でも、私も「心から心から二人に幸せになって欲しい」と心の中で願った。

会場に来るまでは雨だったのに,心地良い酔いとともに外に出れば、目の前に東京タワーが陽を浴びてそびえたっていた。
今日の幸せそうな二人の笑顔が東京タワーのごとく天まで届くように、二人が働く、みんなが働く職場を守り続けなければと覚悟を新たにした。
b0116765_22164176.jpg

by shinn-lily | 2014-06-30 22:31 | 大切な時 | Trackback

電子書籍になった「わたしの仙台ストーリー」

出発前にガイドブックで調べて、まだ見ぬ街を想像しながら計画を立てるのは、大変楽しい作業です。
ところが、最近のガイドブックは食べ物やらお店の情報が多くて、その地域の歴史的背景、あるいは産業、特産の情報がとても少なくて不満に感じています。
また、カルチャー情報、例えば美術館や博物館などの情報も申し訳程度に掲載されているだけで、あきらかに絵や美術品に興味のない人が定型的に書いているしか思えません。
結局、ブログで探し当てた情報がリアルタイムで役に立ち、またブログ掲載者の想いまで伝わってくるので、楽しいのです。

昨年、ウエスティンホテル仙台のブログリレー12か月12人の一員のとして2月を担当させていただいたことは、すでにご報告いたしました。

b0116765_22223480.jpg


震災後の東北が気になっていましたし、仙台という地を歩いたこともなく、わくわくして仙台の街歩きをしたことは、今も深く印象に残っています。
他の月の皆様も、それぞれのテーマをお持ちになって仙台を訪れているので、私自身もそれらを拝見して「なるほど、今度はこんな旅を、あるいはここを訪れてみたい」と大いに刺激を受けました。
そして、今回それぞれの皆様の個性が光る12か月分のブログリレーが「わたしの仙台ストーリー」として電子書籍になりました。
ウエステインホテル仙台の今回のブログリレープロジェクトを担当なさったSさんから、その旨のご連絡をいただき、おそるおそる開いてみれば、想像以上の立派な編集に、嬉しいような恥ずかしいような気分です。
b0116765_2227163.jpg

わたしの分はともかくとして、もし仙台に旅しようとする方がいらしたら、この電子書籍がなかなか良いガイドブックになりそうです。わたしが頭の中で欲しいなぁと思っていたガイドブックに近い形で、しかも歩いたルートが地図で示されています。
これに仙台基本情報、インフラ等が入れば理想のガイドブックであると思います。

そしてお泊りはぜひウェステインホテル仙台に。・・・ちょっと宣伝を入れさせてください。わたしのお気に入りホテルですから。
娘夫婦も私の話に触発され、当ホテルに滞在しSさんにもお会いしてきました。
ビジネスホテルに比べればお高いかもしれませんが、それにはそれだけの満足感があります。どこが?・・・はい、いらして、直接味わってみてくださいね。
電子書籍 「わたしの仙台ストーリー」  はこちらからご覧いただけます。


ウェスティンホテル仙台
〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町1-9-1
TEL : 022-722-1234(代表) FAX : 022-722-1270
by shinn-lily | 2014-06-25 22:35 | 日本をめぐる | Trackback

父の十三回忌 そして母への想い

先日、父の十三回忌法事をいたしました。
お坊さんを呼ばずにやったのです。

ずいぶん迷いました。
でもたぶん、父は「それがいいね」と言うに違いないということで家族の意見が一致しました。
父は常に型にはまるのが嫌いでしたから。
そうはいうものの、習慣、前例を破るのはなかなか力が必要です。
母は基本的には私たちの意見に賛成でしたが、
「今までずいぶん法事に出席したけれど、お坊さんが来ない法事はなかった」と言うこともありました。
わたしも、心の中で
「天国で父がみじめな想いをしないかしら」などと心が揺らぎました。
なにしろ、お布施は仏様のお小遣いだからとお寺さんからお聞きしたこともあります。
檀家であればこういうわけにはいかないでしょう。
お寺さんを支えるのは檀家の義務です。
でも公園墓地ということで、許していただきましょう。

b0116765_21441123.jpg


お墓に集合して、みんなでお掃除をして、頼んでおいたお花に我が家の庭の紫陽花もたしました。お線香をあげてそれから声をあわせて読経です。
お経は事前にコピーを人数分用意していきました。
浄土真宗ですから本来であれば「仏説阿弥陀経」がよいのですが、素人には長すぎます。それで、お経の入門的存在の「般若心経」にして最後に「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」と唱えました。
あいにくの雨でしたが、みんなであわせた読経の声が父に届くような、すがすがしい気持ちでした。
心を込めてお参りができたような気がします。

場所を変えて、みんなでお食事を
今月初め、母の妹が亡くなり、とうとう母の世代は一人きりになってしまったので、寂しげなのが気になりました。
これまで法事といえば、あちらこちらに住む親戚が久々集まって話しをしたものです。七回忌は賑やかでしたが、今回は子供と孫家族だけとなりました。

b0116765_214516100.jpg


長男である弟が
「偉い人はいなくなって在り難さがいっそう増すと聞いています。父も生きているときはなかなかユニークで大変でしたが、今、本当に在り難く良い父であったと思っています。僕も父のようになりたいと思います・・・」と挨拶しました。

今、みんなが仲良く、それぞれ頑張って仕事をし、生活をしているのも、
好きなことはなんでもやらせてくれて、たくさんの経験が出来る環境においてくれた、そして良い仕事のテーマを残してくれた父のお蔭です。
同時に、母には長生きをしてもらいたいと願いました。

翌日、たまたま弟と妹と3人で話す機会がありました。
頭脳明晰は変わりないけれど、足が弱くなってあまり外出しなくなった母にとって、今なにが一番幸せなのか、話しあいました。
妹が、「兄弟3人が仲良くすること、みんなが元気でいることじゃないかなぁ~」と。
なるほど、妹はなかなか良いことをいいます。
それぞれが思い遣りを持っていれば、母の願いはかなえられるはずです。
さあ、親孝行しなくては!!!
by shinn-lily | 2014-06-23 22:09 | 大切な時 | Trackback

ホロビッツの愛したピアノで


高木 裕氏が経営するタカギクラヴィア主催の江口 玲氏のピアノリサイタルを聴いた。
江口氏はファンの多い演奏者であるだけではなく、今回は高木氏が渾身の力を注ぎ手に入れたニューヨーク・スタインウェイ(ローズウッド)/1887年製による演奏会であるためか、さくらホールの会場は満席であった。
このニューヨーク・スタインウェイはかつて日本のホテルにあり、当時そのホテルに滞在していたホロビッツが大変気に入り、その場でミニコンサートが開かれたという有名な話がある。
その様子は高木氏著書「今のピアノではショパンは弾けない」(日経プレミアシリーズ)に詳しく書かれている。


前半は江口氏による独奏でピアノはニューヨーク・スタインウェイ(CD75)/1912年製である。

ひさしぶりのクラッシックコンサートであった。
いつも第一音はどきどきする。
楽劇「神々の黄昏」第三幕より シークフリートの葬送行進曲(ブゾーニ編曲)
馴染みのない曲であるが音を楽しんだ。
わたしの好きなジャズピアニスト上原ひろみのコンサートではピアノはヤマハである。
彼女はヤマハの所属だからだ。
その音の違いが伝わってきた。
素人の耳であるから、全くの独断的感想なのだが・・・。
スタインウェイは音の押し込みの最後がややひっかかりのあるような、ワインで例えればドライな感じがする。ドライな感じはスタインウェイワールドを形成し、特に激しい部分、高音部で顕著であり、他のスタインウェイの音色に比べてもはっきりと今回のその個性を発揮しているように思えた。
調律の仕方などにもよると聞いたが、そのあたりには全く無知である。
ヤマハはまろやかな甘口なのだと、比べてみて初めて知った。
上原ひろみがこのスタインウェイを使ったら、もっと面白くなりそうである。
彼女の演奏にはドライな方があっているようにも思う。

第二部はいよいよニューヨーク・スタインウェイ(ローズウッド)/1887年製が登場して、新進気鋭、まだ二十歳そこそこの反田恭平氏と2台のピアノの協演である。
ピアノの準備が済むと、この歴史的遺産をカメラに収めようと、大勢の人が舞台前に集まった。
b0116765_11294926.jpg


ラフマニノフの組曲第二番から始まった。
これが凄かった。圧倒された。
30歳ほど年上の江口氏は堂々とピアノに挑む
初々しさの残る反田氏はピアノを恋人のように抱え込み、挑発でもするかのように走り続ける。
時には競いあい、時には寄り添う、ピアノデュオの面白さに酔った。
終演後ロビーで見た反田氏は小柄な青年であったが、舞台の上では大変大きく見えオーラに包まれていた。
この青年の今後の成長を見守ってゆくという楽しみなお土産を手に帰路についた。

ああ、クラシック、やっぱりいいな、なんだかまた癖になりそうである。
by shinn-lily | 2014-06-21 11:33 | 興味 | Trackback

2014年6月 ソウル② 旅の始まりはまず焼肉

おととし台湾に行って以来の3人旅、それぞれ、高齢の親が心配で2泊3日の旅が限度です。今回、旅の手配とコースはいっさいお任せいただきました。


まずは空港でチャーターのタクシーにピックアップしてもらい、水原(スウォン)に向かいます。
金浦空港から約1時間ちょっとです。

朝早く出てきて眠いはずなのに、久しぶりの3人旅は遠足のようで、興奮状態です。
台北から九分を尋ねた時のように、山の間を行くのかと考えていた二人は、切れることのないマンション群と水原の賑やかさに、予想を裏切られたようです。
まずはランチ
水原といえば焼肉です。
運転手さんになかなか素敵なお店に連れて行ってもらえました。
ヤンヨンカルビ(味付けカルビ)二人前、パム(ごはん)ひとつ、冷麺ひとつ、それにビール、運転手さんに教えてもらっていたとおり、オーダーしました。
するとテーブルの上はこんな状態に、おお!一人前でもよかったかのような量です。
b0116765_21583793.jpg

タイミングよくテーブルに来てはアジュマが焼いてくれますし、
b0116765_21591450.jpg

アジョシがたびたび網を変えてくれます。炭火焼きです。
b0116765_21594166.jpg

韓国はおかずを取り皿に取るのではなく、お箸でとって直接、口に運びます。
心が弱っている人や恋人には、食べさせてあげるシーンもドラマには良く出てきます。
昔から母にまず小皿に自分の分をとってから食べるように言われていたので、ついつい
小さな取り皿ひとつでは、わたしたちはどうにもなりません。
お皿を追加してもらいました。同じお箸を使う文化でもちょっとした違いが面白く感じられます
b0116765_21574078.jpg

隣のテーブルではわたしたちと同年齢のアジュマ連合が10人ばかり、にぎやかに女子会をやっていました。
ときおり「イルボン・・・イルボン」という言葉が聞こえてきます。
「日本人よ、きっと日本人よ」とこんな具合でしょうか?
だからといって、特別視をしているようにはみえません。
日本でわたしたちが近くのテーブルの人たちをみて、「中国人かしら?韓国人かしら?」とちょっとひそひそ話す感じに似ています。
イルボンって言ってもこちらがわからないと思っているでしょう~甘い甘い、ちゃんとわたしには聞こえましたよ。
b0116765_2221533.jpg

カルビは特上とまではいかなくても、それなりに美味しくいただきました。バンチャンと言われるキムチなど数々のおかずも、甘いものあり、辛いものあり、しっかりと味わいつくしました。
日本人もいない、日本語も通じない、拙い朝鮮語を使い冒険的要素もあり、心は躍りました。
もっともわたしたち3人そろえば、いつでも楽しいのです。


ポンスウォンカルビ
京畿道(キョンギド)水原市(スウォンシ)八達区(パルダルグ) 牛満2洞(ウマンイードン)103−1
住所(韓国語) 경기도 수원시 팔달구 우만2동 103-1
電話番号 031-211-8434
by shinn-lily | 2014-06-17 22:16 | ソウル | Trackback

2014年6月 ソウル 今

学生時代の友人3人で、ソウル2泊3日の旅です。

夕方ソウル市庁舎に近いホテルにチェックイン
翌朝、なにはともあれ、市庁舎前の広場にうかがいました。

b0116765_10573130.jpg


旧市庁舎の建物に大きく、「ごめんなさい」とあります。

b0116765_1057020.jpg


今年4月16日の大型旅客船「セウォル号」の海難事故での292人の犠牲者への祈りの黄色いリボンです。
わたしたち3人もそれぞれお悔やみの言葉と名前書いて、リボンからリボンに結び、ご冥福を祈らせていただきました。
未来を奪われた多くの高校生を想い、大切な家族を失った方々への想いに、ふいに涙が出てきました。

花で作られた祭壇で白の菊の花も献花させていただきました。
日韓関係がぎくしゃくしている今、日本人であるわたしたちがお参りさせていただけるかどうか躊躇していたのですが、係りの方々は丁寧に迎えてくださいました。
海難事故と、それに伴う問題は韓国にとって悔やまれることばかりに違いありません。
私たち外国人、特に日本人に対しては、非難されるような気持ちで拒否したいのかもしれません。
けれどもわたしたちは人としてご冥福をお祈りしたいと思いました。
そして、係りの方々もわたしたちを人として、丁寧に接してくれました。
なんの力がないわたしたちです。
心から亡くなった方々のご冥福を祈ることしかありませんでした。

犠牲者を悼む横断幕は水原華城でも見られ、(茶色)、日本語でも追悼の言葉が書かれています。

b0116765_11341253.jpg


平常生活を送りながらも、韓国の方々の心の奥に悲しい想いが沈んでいるように感じました。
そしてわたしたちの心の中にも・・・。


夕方東大門からタクシーに乗ってホテルに向かいました。
ロッテデパートが見えるあたりから車が動きません。
しばらく我慢していましたが、運転手が私たちに聞こえるように大きなため息をつくので、降りて歩くことにしました。
ホテルへの道を親切に教えてくれましたが、この辺りの地理はしっかりと頭に入っていますから、心配はありません。
きっとこの2キロ先の朝お参りをした市庁舎前でなにかをやっているに違いありません。
両方の道をいっぱいに警官がそちらに向かいます。
先に行くと歩行者の歩く場所もないくらい警官でいっぱいになりました。

b0116765_11351172.jpg


「パリ カー」(急いで行け)という上官の声が聞こえます。
警官の顔を見ればみな大学生くらいの若々しい青年たちです。
たぶん入隊中の青年でしょう。ういういしい顔つきですが、全体的に背は高くて立派な体格です。
約1年半の入隊と聞いています。

警官の向かう先は集会が開かれていました。

b0116765_11361943.jpg


ホテルの部屋から広場を見ました。

b0116765_11371086.jpg


これほどの人数の警官が警護しなければならないような集会にはみえません。
整然と抗議活動をしている様子、残念ながらシュプレヒコールの言葉はわかりませんでした。
そして静かに解散しました。


今回、旅先で優しい方々にたくさん会いました。
一方、やや違和感のある視線を投げられたこともありました。
7回目の訪韓でしたが、振り返ってみると日本人として微妙に神経を使った旅でした。
by shinn-lily | 2014-06-15 11:52 | ソウル | Trackback

橋本治の「人はなぜ『美しい』がわかるのか」を読みながら小エビを探す


仕事を終えて美容院の帰り、カレー気分であったが店がみつからなかった。
仕方がないので、イタリアンのレストランで「小エビとルッコラとドライトマトのリゾット」を夕飯をすませることにした。。
外で食事をしながら、本を読めるひとりごはんはたまの楽しみなのだ。
b0116765_227999.jpg

こういう時キンドルはうってつけだ。

橋本治の「人はなぜ『美しい』がわかるのか」を読んでいた。
教科書に載る二大古典随筆「枕草子」と「徒然草」との比較で、いかに後者がつまらないかということを論じている部分であった。
『「枕草子」の作者清少納言は下級身分から上流階級に身を置くようになって楽しくてしょうがない。それに比べて「徒然草」の作者吉田兼好は世捨て人である。書くことがないと言いながら、世の中ですでにこうであるということを綴っているにすぎない。
野心がみなぎって、今楽しさにあふれている女性がとらえる情景と世捨て人が語る観念的な情景とどちらが面白いか決まっている』というのである。
ふむふむ、確かに、いやもう一度読み直してみる方が良いのか・・・

おや、本に夢中になって何を食べているか忘れていたが、「小エビとルッコラとドライトマトのリゾット」・・・可もなく不可もなく、でもふと気が付くと小エビがみあたらない。
本を読むのをやめて小エビ探しに専念した。ひとつやふたつ、どこかに潜っているのかもしれない。
ところがフォークでかき分けてみるも、一個も姿を現さず。

「すみません、エビが入っていないのですけど」と言うのも恥ずかしい。

「小エビ風味なのです。そう書いてあります。」

などと言われたら老眼が悪いということになるし、たとえ、

「すみません、今すぐ作りなおします」

と言われても、空いているお店の中はどの客もその騒ぎに、こちらに視線をむけるだろう。

「やっぱりおばさんは強いわね」

などという真実を無視した声が今から聞こえてくる。
ああ、めんどうだわ、黙っている方が楽ね、なんだか釈然としないけれど。

小エビ事件を
吉田兼好だったら、聞いてくっるかしら?世の中そんなもの、騒ぐなと・・・はい。
清少納言だったら、きっと一緒に腹をたててくれるわ・・・でしょう。

いえいえ、
考えてみれば、それほど小エビが食べたかったわけではない。
姑息なことを考えるより、花に夏の気配を感じる方がよっぽど楽しい。

b0116765_2211671.jpg

by shinn-lily | 2014-06-07 22:44 | | Trackback