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井川意高「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」(双葉社)から


いろいろな意味で興味深い本であった。
無縁の世界が繰り広げられ、しかもそれが作り事ではなく現実だからだ。

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まず、カジノというもの、
昔ロンドンやソウルウォーカーヒルのカジノを覗いたことがある。そこは観光客相手であって、VIP用カジノは別の部屋であり、掛け金の単位が違う。

億単位の金が増えたり消えたりしながら、最終的には熱くなった人間のもとから金はきれいになくなってゆく。
毎週末は飛行機でマカオやシンガポールに飛ぶ。ビジネスクラスの航空券や空港へのリムジンでの迎え、ホテルは主催者によって準備される。もちろん使う金額でその待遇は差がつく。資金が底をついた時はその場で無利子借入の段取りがされる。ただし、返済能力があるかどうかは、厳しく見られている。
そうして作った借金が106億8千万円
大王製紙創業家三代目、元会長井川意高 
大王製紙子会社から個人的資金を不正に借りいれたとし特別背任の罪で懲役4年となり現在服役中である。

多くの芸能人と派手に豪遊し、交友関係には政治家、経営者と有名人がつらなる。
御曹司で東大卒、マスクも甘い、
韓流ドラマの主人公のようであるが、結末が服役となれば、ラブコメディーにはなりそうもない。

客観的にみて、井川氏は優れた経営者であったと思う。
スコティー、クリネックスがほとんどだったティシューにエリエールというややお安いティシューがスーパーの売り場にたくさん積み重ねられてようになったのを記憶している。生活者の実感である。
その時の立役者が井川氏であったという。
企業のトップに立つ苦しみ、多くの従業員とその家族の生活を背負う責任はいかばかりだったかと想像がつく。
ただ、その苦しみがギャンブルにつながったとはいえないようだ。ほんのちょっとのきっかけで触ったカードがここまでの地獄世界の入り口であった。
ギャンブルというのはそういうものだと頭でわかっていても、やめられない。病気であると本人も書いている。

この著書の中でどうしても書きたかったのは、マスコミに対して特にノンフィクション作家・佐野眞一氏が週刊現代に書いたデタラメ報道についての部分だったように思える。憶測でものを書いていることに対し、事実はこうであったとひとつひとつ反論している。
まあ、こういう状況なのだからマスコミにたたかれても仕方がないと言いながら、佐野眞一氏の記事だけは許せなかったのだろう。この章には怒りが込められていた。

ホリエモンが拘置所に差し入れてくれた分厚い座布団が有難かったという。そして今回のことで友人が離れていかなかったことも有難かった。実際、この本の中では人のことを書くときは迷惑がかからないように、細心の注意をはらっていることがうかがえる。

多くの人は彼のことを高いところから見下して「馬鹿なやつ」だと思っただろう。
私もニュースを見ている時はそう思っていたが、この本を読んで少し考えが変わった。
やったことは馬鹿なことには違いないが、ある意味では井川氏は並みはずれて優れた人物であり、魅力ある人物であると感じる。
すでに借金は持ち株を売って返済している。
社会的制裁は家族、親兄弟にまでおよんでいる。
刑期を終えた井川意高氏はどのように再起するか、
ぜひ価値ある仕事・活動に力を発揮してほしいと、実は内心期待しているのだ。

この本の印税は全額寄付される。
by shinn-lily | 2014-04-29 23:36 | | Trackback

胸キュンメール

エキサイトブログのレポートページで検索キーワードを見るとしばしば頭の中が????となる。
数日前に
「多忙な彼女に送る胸キュンメール」
という検索ワードでわたしのブログにたどり着いた人がいる。
たぶん来てもらったところで、なにも役立たなかっただろうから、すぐお帰りになったに違いない。

さて、迷ってわたしのところ、この「幸せごっこ」にたどり着いたこの男性を仮にAさんとしよう。



Aさんは年令25歳、自動車販売店の修理工として働いている。仕事は毎日ほぼ定時に終わる。
趣味はオートバイでツーリング、彼女を後ろに載せて湘南のあたりをツーリングしたいのだけど、「忙しくて」が口癖でなかなか実現しない。
Aさんの彼女は21歳、郊外の駅前の美容院で働く。美容学校を卒業してまだ見習い修業中だ。
毎日何人ものシャンプーをして、店の閉店の9時から先輩スタッフの指導を受ける。早く一人前になりたいと思う。家にたどり着くのは毎晩11時頃になる。だから朝はぎりぎりまで寝ていたい。
最近はなかなか会えないし、会っても疲れた顔している彼女のことが心配だ。
そこでAさんは昼休みにスマホを取り出して「多忙な彼女に送る胸キュンメール」で検索してみた。
「『幸せごっこ』だって?ふざけたブログだ。なんの役にも立たない」
はい、その通り、そんな記事を書いた覚えもないし、私の中にそんな発想はない。
Aさんはあちらこちら検索しているうちに「多忙なに送る胸キュンメール」というキーワードではたくさん回答があることに気づき、普通胸キュンメールは女性が送るらしいことを知る。



そうだよ!A君
恋愛中の彼女が「忙しくて」・・・って男性に言うときには、危険信号なのだ。
女性は、好きな男性に「忙しくて・・・」とは普通言わないと思うよ。
A君のことをもはや肉親のように甘えているか、仕事に夢中でA君への気持ちが薄らいでいるか、他に好きな人が出来て心がぐらついているか・・・どちらにしても危険な香りがするね。
だいたい「胸キュンメール」の言葉は自分で考えなければ、想いなど伝わるわけがない。

A君、大いに悩んでくれたまえ。
成功を祈る!

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以上暇をもてあましているブロガーの想像の世界でした・・・・^^
by shinn-lily | 2014-04-24 17:19 | 興味 | Trackback

本から本へのリレー  まずは「アメリカの鱒釣り」

植草甚一の著書の中に
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アメリカの作家ブローディンガンの「アメリカの鱒釣り」のことが何度かでてくる。
「1950年代~60年代のアメリカの生活が人々の心を通じて描かれている」とか
翻訳に難しそうなこの著者の本を藤本和子さんは素晴らしい翻訳をしているなどとあるもので気になって、購入してみた。
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短編集である。難しい言葉が使われているわけではないのに、なんだかわけがわからない。
難解なのだが、ほうっておけず先が読みたくなるのだ。
中でもわたしが気に入った短編は「アル中たちのヴォルデン池」
「アル中の二人が公園でこの冬をどうやってすごそうかという話だ。方法は二つあると話しあう。ひとつはノミのサーカスをやって一儲けする。しかしどうやってノミに衣装を着せるかが問題であると頭を悩ます。もうひとつは精神病院に入院する。温かい部屋と清潔なシーツと毎日の食事も食べられる。どちらが良いかと真剣に話し合う二人なのだ。」
こういう話しを真剣に話されると、読み手まで、「うーん、ノミに衣装ねえ?」
と、そのありえないことを無意識に考える瞬間がなんとも言えず心地よい。
たぶん作者は読者にそんなことを期待していなかっただろうが、ただただ私の感想である。
読者は気まぐれで勝手なものだとあきらめてもらおう。
時代背景、文化的、あるいは社会的背景は訳者の「注」が役立つ。
たしかに、この時期の時代背景や文化、思想を知らずして出来る翻訳でではないことがわかる。

もうひとつ好きな話がある。
「クリーヴランド建造物取り壊し会社」
川を切り売りする話である。1フィートずつ買ってもよいし
まとめ買いでもよい。滝や樹木は別売り、鱒は川についている・・・と。

このブローディンガンに村上春樹が影響を受けていると言われるが、たしかし不思議なことが普通のこととして語られていくところ、例えば「海辺のカフカ」「羊をめぐる冒険」などに通じるところがあるようにも感じられる。
一時期、アメリカでもてはやされたこの作家は50代でピストル自殺をしてしまったが、
その著書の不思議な魅力は死に絶えることができなかったのだ。

「アメリカの鱒釣り」の話しをある人にしたら、それだったらこの本が面白いと思うと持ってきてくれた。
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ページをめくる前のわくわく感を今温めている。

そして次の次は
村上春樹と同じくブローディンガンに影響を受けたと言われる高橋源一郎の「日本の小説:百年の孤独(ちくま文庫)」

さらに次の次の次は高橋源一郎と「アメリカの鱒釣り」の文庫本あとがきを書いている柴田元幸との共著「小説の読み方、書き方、訳し方(河出文庫)を読んでみたい。
アマゾンから明日届く。

この人はどういう人だろうと考える時、本人の中につかつか入っていく勇気はない。
けれども、もしその人の文章があれば、そこから入っていける。
どんなに有名で近寄りがたい人でも、つかつかと厚かましく、あるいはそっと様子を伺うように、好きなかたちで入っていくことが出来る。
そこに必ず興味の泉を見つける。
だから、本が楽しい。
by shinn-lily | 2014-04-22 22:07 | | Trackback

レタスサラダで Good morning!

週末の朝食にはレタスのサラダが気に入っている。
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首都圏で手にはいるレタスの産地は主に、香川・淡路島・静岡・神奈川・長野・茨城である。
どのスーパーも同時期には同産地になる。
価格は350円から130円と幅があるが、高いときでもケーキ1個分の値段よりよっぽど安い。
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レタスサラダが我が家でブームになったのは、3つの調味料の絶妙なコラボのおかげ。
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ミツカンの「やさしいお酢」はつんとしないので、せき込むこともない。
お塩は各地名産の自然塩が良い。
そして決めてはオリーブオイル
毎年友人がサルジニア産の絞りたてのオイルを送ってくれる。
これを味わって、オリーブオイルの美味しさを初めて知ったほど素敵なオイルだ。

この3つを振りかけるだけだから、いたって簡単。
パンにハムやトマトと一緒に載せることもある。
もともと我が家のドレッシングはサラダオイルとお酢と塩、砂糖少々、醤油少々に玉ねぎか人参のすりおろしが定番であり、いろいろな野菜を取り混ぜる。
これはこれでなかなか美味しいのだが、お手軽さもあって朝食にはレタスサラダが圧倒的に多い。


母はこれにこの「オイルなし木の実ドレッシング」をさらにかける。
木の実や山椒やひじきの入ったこの木の実ドレッシングだけでお野菜をいただくのも美味しい。
葉物のお浸しにもあう。これもまた別の友人が作ってくれたもの。
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「母が気に入って喜んでいただいている」とお礼を連絡したら、追加を2度も送ってくれた。
「無くなったら、言ってね。また送るから」と。
自分で作ろうかとも思うが、あまりのたくさんの材料が入っていて刻むのが大変そうで・・・甘えています。

ところで
ゆっくりと朝食をとれる土日はどうしてすぐに終わってしまうのか・・・
さあまた月曜日、
良い、1週間になりますように
by shinn-lily | 2014-04-20 22:36 | クッキング | Trackback

オチャピー 買ってしまいました、キンドルホワイト


オチャピーは朝鮮語で「結局、最終的には・・・でしょ。」という感じで会話に使われているようですが、なんだかそんな気分です。
「紙の本がいい」と言い続け、内心電子書籍なんてとんでもないとぐずぐず言っていたのに結局買ってしまったのです。

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最近テレビコマーシャルをやっていたせいか、届くまでアマゾンにしては翌日ではなく、数日かかりました。
開けて充電をしてみれば、左隅にすでにわたしの名前がインストールされています。
なにもしなくても、すぐに使えます。
まずはお試しに膨大な量の無料本から小学生の頃夢中で読んで、いつかまだ読んでみたいと思っていた「アルセーヌルパン・奇岩城」をパソコンのログインをしてあるアマゾンのサイトからポチ。
すぐに、キンドルにダウンロードされました。
登録してあるメールには「お買い上げ、請求額0円」の連絡が入りました。
字の大きさを8種類の中から上から二番目の大きさに設定しました。
この文字だとメガネをかけずに読めて、とても楽です。
「あと何分で読み終わる」という表示まで出ます。
うふ、わざとゆっくり読んだり早く読んだりしてみようかしら?
ページ送りはディスプレーの左端をタップというよりさわるだけ、なんとスムーズなことなのでしょう。本のように両手は必要ではありません。片手でも大丈夫です。
完全にノックアウトされました。
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日頃
本屋さんを失くしたくないから、なるべくアマゾンを使わず、本屋さんに足を運ぼうと思っていたのに、ついつい検索が楽だからアマゾンに依存してしまいます。
今回だって
紙の本を大切にしたいから、「電子書籍のなにがいいの?あの紙の感触、あのページをめくる感じがいいのに。」と豪語していたのに、文明の力とはたいしたものです。
多少の罪悪感を持ちつつ、たぶんかなり便利な道具になりそうです。
今年からNHKの語学講座テキストの一部も電子版がでました。

しかし、わたしが電子書籍依存症になる心配は今のところなさそうです。
何故なら、読みたいと思う本のほとんどが、まだ電子版になってはいないのです。
ですからぼちぼちと無料の漱石、鴎外、永井荷風、魯山人などの古典本でも読むか、ベストセラー本を読むことになるでしょう。

時代の渦がじわじわと押し寄せています。
それでも紙の本はその存在がなくなることはないと信じています。
by shinn-lily | 2014-04-15 23:10 | 興味 | Trackback

金だらいを買った彼女 

彼女は娘の小学生の同級生である。
最後に会ったのは娘が小学校5年生の時南ドイツへ移住することになって、クラスメートとその親が集まってお別れバーベキューパーティーだった。
22年ぶりに現れた33歳の娘の友人の彼女を見た時に、不覚にもが涙が出てしまった。
すらーっと伸びた肢体に長い手足、愛くるしさは子供の頃と変わらないのに、なにか計り知れない大きな力を持っているように感じた。
本当はこの場所で親同志、2年ぶりの再会をするはずだった。
お母様が今年の1月に急逝なさって、お母様のお仕事の関係者や知り合いにご挨拶するため、そしてもろもろの事務処理のための帰国となった。

毎年遺言が書き換えてあって、連絡すべき人、やるべきことがきちんと残されていて、なによりも有難かったと。
わたしたちの名前も書いておいてくれたのだろうか?
忙しい合間、会いたいと連絡をくれて、3人の親が集まった。
娘は彼女と数日前に二人だけで会っている。
どんな話しをしたのだろう。






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           懐かしい風情をそのまま残してある手打ち蕎麦「経堂}内

さあ、あなたが食べたいといっていた懐かしいおそば屋さん、
好きなものをたくさん召し上がれ。
お母さまが座るはずだったテーブルで
なめこそば、おろしそば、冷奴、板わさ、蕎麦掻、天ぷらを食べる姿を見入った。
これから異国の地でひとりで生きていくことへ気負いはない
余分は話しをしないが、聞かれたことにかっこつけはしない
すなおに、淡々と言葉がかえってくる。
心の芯に強いものを持っている

「金物屋さんがあったので見ていきます。金物屋さんが好きなんです。先に行っていてください。」
喫茶店でしばらく待っていると彼女は大きな金だらいを持って現れた。
スーツケースに入れて持ってかえると言う。
おまけに、金だらいに自分が入って満面の笑み
天真爛漫な性格は昔のままだ。
「前にスーツケースに物が入らないでうんうん言っている夢をみたことがあるなぁ」
とのんきにぼそっとつぶやいてた。
そういえば、みんなの入学式の日H先生が読んでくれた絵本は「洗濯かあさん」だった。
金だらいは「せんたく母さん」を読んでくれた天国のH先生を思い出させ、その場のみんなを一気にあの入学式の日の教室へ運んだ。

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あなたはどやってこんなに素敵な娘さんに育てたのでしょう。
こう聞いたらあなたのことだから、
「ありがとう、でもほーっておいて好きなことやらせたただけ。」
と答えるに決まっている。
でもほーっておくことってかなり難しい。
ついつい心配したり、口出したり、ああしろこうしろと言ってしまう。
「母はいつもわたしをひとりの人間として接してくれました」と親子の深い信頼感が今も彼女の心の中にしっかりと存在している。



「私の想い、お母様に伝えてね」
「もう伝わっていると思います。でもいつかお墓詣りにきてくださいね。」


あなたの娘さんはたいしたものです。
爽やか風をわたしたちに一吹き、元気の種をばらまいて帰りました。
南ドイツの住まいの近くの山に眠っているあなたに、いつかきっと会いにいきます。

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                お仕事仲間が作られた遺稿誌から



ねえ、Kちゃん、ところであの金だらい、いったい何に使うの?




追記:1月に急逝された時の記事にうまくつながりませんので、「more」に再記載させていただきました。


彼女のお母様への想い(再)
by shinn-lily | 2014-04-13 02:42 | 大切な時 | Trackback

盗み聞き

ショッピングセンターのハンバーグ専門店でエビフライが二尾のったハンバーグランチを食べていた時の話し。
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隣の席の家族
髪を結んだお父さん、アメリカンフォークロア調の洋服とブーツのお母さん、そして普通の高校生ぽい娘ひとり。

テーブルにはチーズフライドポテトとガーリックトースト、ハンバーグのランチ,ビールとにデカンタのワインがテーブルにいっぱいに並ぶ。

娘がフライドポテトをもてあそびながら
「あのさあ、今マクドナルドとかに行って、英語を使わないでオーダーする遊びが流行っているのよ。」
「へーぇ」
「この間さ、マックで、

『牛の肉をひき肉にして固めて焼いたものを、小麦粉を練って発酵させて焼いたものにはさんだのをひとつ。
黒い色をしていて炭酸が入っている飲み物をひとつお願いします。』

って頼んだわけよ。
そうしたらお姉さんはなんと言ったと思う。普通、いやな顔をするよね。

『ご一緒にじゃが芋を細く切ったものを油で揚げたものはいかがですか?』

って言ったんだよ。すごいと思わない、ねえ、いいセンスしているよね。」

お父さんとお母さんは相変わらず仲良くワインを飲んで
「ふーん」って言った。



だから私は隣の席で大きな声で心の中でつぶやいたんだ。

「いいね、いいね、それ、そういう人好きだヨ~」
by shinn-lily | 2014-04-08 07:14 | 好きな一コマ | Trackback

束の間の春の光を浴びて


待ちわびて
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光を浴びて咲き誇る
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チューリップに託してみようか
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秘かに咲くムスカリも
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「わたしだって」とつぶやいている。

忘れるわけない。
by shinn-lily | 2014-04-06 14:22 | | Trackback

鎌倉おしゃべり

藤沢からロマンスカーに乗ると、子供のはしゃぐ声で騒がしかった。
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おばあちゃんとおかあさん、男の子二人はロマンスシートをひっくり返して向き合いたいらしいが、できないでいる。
わたしは黙って、ペダルを指さして、やり方を教えた。
4人は向き合って食事を始めた。子供の口がご馳走でいっぱいになると、車両の中は静かになった。



                      **********



夕暮れ時の車窓の外は朝からの雨がさらに強くなっている。いつものように本を取り出して字を追うけれど、頭の中は今日のできごとがめぐっている。


鎌倉山からところどころ桃色の春を見下ろし、桜のトンネルの下を通り抜けた。
ご案内くださったのはこの方、ご一緒に場を華やかにしてくださったのはこの方

雨でも人でいっぱいの小町通り
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この道沿いの天ぷらやさんは雨のせいでゆったりとお食事が出来て、雨も悪くない。
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小道を曲がれば鎌倉らしい住宅街
その中にある川喜多映画記念館はなんと臨時休業、
旧屋敷のたたずまいはふと懐かしさをよびおこす。
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あとはおしゃべりね、ゆったりと出来る穴場の場所にご案内くださったのはさすが。
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雨のせいで鎌倉散歩の予定が鎌倉おしゃべりになったけれど、雨が降っていなくてもやっぱり鎌倉おしゃべりになっていたはず。
なにも気を使わずに過ごせる間柄だから話題は泉のように次から次へと湧いて、同時に心の中が潤っていく。
                
                        


                 **********


「今日はこの電車で寝るの?」とくだんの男の子がお母さんに聞いている。
「寝台列車だったらよかったわね、この電車はあと30分で新宿に着くからね」
「えー、もう着いちゃうの?」

うん、わたしももう少しこのまま電車に乗って余韻を楽しみたいのに・・・。

猿が人間に進化したのは何億年かかったのだろう
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いただいた消しゴムをひっくりかえして考えたりしてみる。
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何億年の中の今年の春の一日
こすもすさん、whiteさん、素敵な一日をありがとうございました。
by shinn-lily | 2014-04-03 23:38 | 日本をめぐる | Trackback