2017年 06月 19日 ( 1 )

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を見て、ふと心が...

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まったく無知とはこういうことで、この映画の舞台はアメリカのマンチェスターであり、その近くに海があると思い込んで映画を見ていた。

ところがマンチェスターを地図で調べると、内陸であり湖はあるが海はない。

この映画の重要なテーマは

「病んだ心を『自然』にいやされる」

「病んだ人生を『人』がいやしていく」

となれば、海は大きな役目があるのに。

さて納得できずにもう一度調べてみると、ボストンを海沿いに北へ進むと「マンチェスター・バイ・ザ・シー」という土地があり、それが地名であることを知った。

「海岸近くのマンチェスター」という地名が、かつてイギリスから移住してきた人々の気持ちを表現している。

そして幸いなことに娘と旅したニューイングランドの春の思い出がよみがえり、その風景に厚みがでた。

主演のケイシー・アフレックはアカデミー賞をはじめとして多くの主演男優賞を獲得している。

その獲得に納得してゆく。

一瞬の荒れた心で多くの取り返しのつかない物を失い、その罪を背負いボストンの片隅で生きている。

しかしその生活は兄の死によって大きく変わってゆく。

残されたひとり息子の後見人になることが、兄の遺言状に残されていた。

映画の結果は予想外であった。

しかし、この映画に実は結果は必要ないのかもしれない。

少しずつ、人間としてまわりの人々の心を受取り始めていく過程こそ、この映画の重みである。

そこには、猛々しくも美しい海が広がっている。

マンチェスター・バイ・ザ・シー

心に刻み込まれる映画であった。

*画像は公式サイトからお借りしました。


by shinn-lily | 2017-06-19 22:53 | 映画 | Trackback