箱根「武蔵野吟遊」の過ごし方
2018年 05月 23日
5月の箱根は陽射しが強くなり、それでいて空気が冷たくてなんとも心地良い時季です。
1年前から予約をしてあったいつもの武蔵野吟遊に今年も91歳の母と来られて幸せです。
最近では大浴場に行くのがおっくうになり、お部屋付きの露天風呂でなければというのが母の希望です。
目新しい場所を開拓したいと挑戦はしてみたものの結局、「車で1時間ちょっとで行ける箱根、そし部屋付露天風呂」という条件でここ武蔵野吟遊か仙石原小田急箱根ハイランドホテルが定宿となっています。
お部屋に入りおしゃべりが済めば、母、妹、私の三人は三々五々お風呂に入るか、好きなコーナーを見つけてきままに過ごします。
この時季、特等席はなんといってもバルコニーのソファー
緑と鳥のさえずりがあれば「ぼーとする」のが極上の過ごし方です。
お風呂の後に布団にもぐりこむのも贅沢なひと時です。
なにしろ黙っていてもご飯が出てくるのですもの。
母は夕刊が日経だと文句を言っています。
こんなところで「日経」は読みたくないと言いながら株価のチェックをしています。
妹は本を二冊、何を読んでいるか言わないので、お風呂に入っているときにそっと見てしまいました。
うーん、なるほど・・・小説と私たちの父方の祖父の出身地である越前の話・・・越前テーマの追及はまだ続いているようです。いつか姉妹で行ってみようと話しています。
私はといえば「鏡の孤城」に続いて辻村深月に夢中です。ちょっとの隙にも読みたいような、そうは行っても読むのがもったいないような気分です。
「スローライフの神様」
いわゆる「トキワ荘」のように一つの建物に漫画・小説・映画などにかかわるクリエイテーブな人々が集まった。
それぞれのおいたち、想いがからまり、人間の優しさ・強さを体験してゆく。
読んでいる時はストーリー展開に気持ちを奪われているが、読み終わったあと、愛とは?絆とは?人間と人間のつながりとは?とかんがえさせられる。
小説の中の暖かさ、お風呂の温かさによいしれて、体が解放された頃
お夕飯がお部屋に運ばれました。
気をてらったところのない誠実なお料理でした。
ここにはもう長い間来ていますが、初めて来たときの感動のお食事に匹敵するこれまでのベストスリーに入る良いお料理でした。
こちらは器がほぼ新しくなった朝食です。
一こんなゆったりとした日があるから、またしっかりと働きます。