クラブツーリズム バスツアーで秋を味わう② 郡上八幡
2017年 10月 23日
籠に盛られた赤い宝石を身にたくさん摘めた柘榴
「よかったらもっていってください」と女性から声がかかる。
聞けば、ここは豆腐屋であるという。
「沢山なるのですか」
「そう、沢山なるの」
女性はそれ以上喋らない。寡黙である。この店の豆腐が食べたいと思った。
そういえば古い町並みが続くこの界隈、あちらこちらの家の軒下に柘榴が挿してあるのが気になっていた。
柘榴は子宝に恵まれると西洋でも縁起物とされ、絵やデザインの中にもしばしば使われる。
ここ郡上八幡の年代を経た家屋と赤くピカピカと輝く柘榴はなんとも相性が良い。
whiteさんにひっぱられ酒店へ
塩を舐めて日本酒を試飲、店構えがそのまま絵になる。
味噌を買おうと店を覗いて声をかけても人がいない。
「はーい」と店の前で車を降りてきて、ばたばた店の中に入った。
「3階もありますよ」と写真を撮る私たちに見てくれという。
肉桂の専門店で菓子を買う。勧められないから買ってしまう。
みんなが街を大切にしている。
小路も
古い洋館も
なぜかおっとりとたたずんでいる。
長良川と吉田川のぶつかったところに出来た山間の集落は静かに温かく来る人を迎えてくれる。
「この街が好きだ」と思った。