2017年 ソウル ドラマのように⑧ 登場人物4番 チソンちゃん
2017年 05月 23日
韓国を訪れるたびに漢江をいつも横目で見ながら、金浦空国からソウルに入ることが多かった。
オンニーは一度漢江の河畔に行ってみたいという私の希望をかなえるべく段取りをしてくれていた。
夕暮れ前にオンニーの下のお嬢様チソンちゃん(仮名)と漢江で待ち合わせ。
現れたのはまあなんと可愛らしい、いや美し女性でした。
アメリカの大学でまなび、韓国大手自動車会社に勤務されているときに日本のT自動車に引き抜かれ、高待遇を受けている様子。
カチッとしたジャケットにスリムな柄のパンツ、足元はよろけそうな高いヒール、、その上カンナムにご自分のマンションを所有している。
これぞ韓流ドラマに出てくるいわゆるスタイリッシュな女性そのものだ。
もちろん仕事はばりばり出来そうなことは、私たちを案内してくれる所作の素早さを見ればわかるが、その他の時はおっとりとしていて、おかあさんに対してもまことに優しい。
「オンマ、ケンチャナ?」(お母さん、大丈夫?)とたびたび、それもなんとも可愛らしく声をかける。
反省反省・・・私も母を大事にしているつもりだが、こんな風に優しくないし、時には「危ない!」と声を荒げてしまう。チソンちゃんをみならわなくてわね。
ソウルの街は漢江という大きな川があったために、昔から物流や人の流入があって栄えたと聞いている。
その漢江を間近に見たい、その流れの感覚を味わってみたいというわたしの願いがかなった。
その後チソンちゃんはT社の日本車でカンナムをひとまわりしてくれた。
その日は朝4時に起きて、羽田に向かい、金浦から新羅ホテル、明洞を歩いてたせいか頭が動かなくなって拙いハングルでさえ言葉に詰まってきた。
アメリカ滞在中に日本人教授から教わった流暢なチソンちゃんの日本語が私たちの会話をサポートしてくれたのは大いに助かった。
年金の話、ふだんの生活の話など、車の中での会話もふくらんだ。
韓国は家族の間の関係が密と聞いていたが、全州の実家から離れてソウルにひとりで住むチソンちゃんとオンニーも毎日電話をしておしゃべりをするという。
「毎日!忙しいのに大変じゃない?」とチソンちゃんに聞くと
「オンマーと話して元気が出る」と。
うーん、なるほど、ドラマでは息子もよくお母さんに電話しているわよね。
ということは、韓国では母親は子供たちとよく話しているので、「おれおれ詐欺」ってないのかしらね?
聞いてみればよかった!