JALパックひとり参加限定ツアーでスペインへ ⑤宗教画入門

赤と青の服を着ていればマリア
宗教画について知っているのはこのくらいだから、どれを見てもよくわからない。
ヨーロッパの美術鑑賞にギリシャ神話とキリスト教の理解は不可欠であるとはわかっているのだが、なかなか入り込めないでいた。


トレド大聖堂のグレコの宗教画
「聖衣剥奪」
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キリストが処刑される前に聖衣も脱がされるところだという。

グレコはギリシャで生まれ、イタリアで勉強し、宮廷画家になることを望んだ。
当時画家にとって王族を写真の代わりに描く宮廷画家と生きることは最高の地位であった。
ベラスケスもゴヤも宮廷画家だった。
しかしグレコは宮廷画家になることはできなかった。
無念ながら聖書を庶民にわかりやすく描く宗教画家になった

トレドのサン・トメ教会にこの絵がある。
「オルガス伯爵の埋葬」
グレコの最高傑作だという。
オルガス伯爵はトレドの有力者であり、サン・トメ教会、キリスト教に財産をつぎ込んだという。


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ウキペディアの画像より

小さいくわかりにくいので、手持ちの写真を拡大してみる。
まずは下半分
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埋葬されているのが、オルガス伯爵というのはその題名からもわかっている。

一番左側にいるお約束のねずみ色のマントを羽織っているのは聖フランシスコ
その隣の人から数えて4番目はグレコ、
一番前面にいるのがグレコの息子と言われ、いずれも目線が他の人達と違って正面を見ている。
白いレースのエリをつけた人々は町の有力者、当時生きている人達である。

上半分
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一番上はもちろんキリスト
マリアさまも手をさしのべている。
たくさんいる人々は今はもう亡くなっている人。
つまり上半分は現世ではなく天の上だという。
その中にグレコはフィリップ二世を描いている。まだ生きているというのに。
グレコはフィリップ二世に認められず宮廷画家になることが出来なかったので、絵の中で恨みをはらしたとも言われているらしい。

使徒ペトロが迎えに出ている。
左側の鍵をもって黄色の服を着ている男性だ。
その鍵は天界と俗界の鍵だという、これも宗教画のお約束だ。
天国に招く判断をキリストはペトロに与えたというのだ。

マドリードから同行してくださった現地ガイドさんの説明は、これまで理解できない宗教画に少しばかり入門させてくれた。
このことは、以後続く旅を大いに豊かなものにしてくれたのだ。

もしペトロが3つ鍵を持っていたら3つ目の鍵はなんの鍵?・・・
やよいさんとたわいもないおしゃべりをした。
「そりゃ、金庫の鍵よね」
「お金は大事だものね」
こんな下世話な私たちに、宗教画の理解はうわべで終わってしまいそうではある。
それでも宗教の中で育っていないのだから、わずかに入門できたのは嬉しいことだ。
おまけに、人々が襟元につけていたレースは当時流行したもので、
実はあまり清潔でなかった当時の人々のふけが、黒い洋服に落ちずにそのレースが受け止めてくれる便利なかざりだったそうで・・・・ああ添乗員のヒロタさん、そこまで教えてくれてありがとうございます。
絵の中の人々がぐっと身近になりました。
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by shinn-lily | 2015-11-22 15:29 | スペイン | Trackback

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