子供たちの叫びが聞こえる

  
 岩手県の中学2年生が電車に飛び込み自殺をしたのが、7月5日である。連絡ノートが公開され、
「もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどね」という言葉が人々に衝撃を与えた。
そのノートには「いじめ」から救って欲しいとSOSが叫ばれていた。
その訴えに方向違いの回答をしていた担任教師に批難が集中した。

 何か事件が起きた時、報道が騒ぎ、有識者と言われる人がたくさんのコメントをする。
私たちにとって、報道がほとんどされなくなったこの事件はあたかも終了したように見える。
しかし亡くなった少年の無念さ、家族の悲しみ、関係者の苦しみはまだまだ真っただ中であろう。
そしてなによりも心が痛むのは、少年を苦しめたのと同様ないじめが各地でたくさんあるということだ。

 知り合いのお嬢さんの中学生がいじめにあって、家から外に出られなくなってしまった。
母親は、弁護士を頼み教育委員会を動かし娘を他の地区の公立中学校に転校させた。
可愛らしい瞳がおどおどしている様子を見ていたので心が痛んでいたが、ひとまずほっとした。
この母親は日本人ではない。慣れない交渉をよく頑張ってやりとげた。
二学期、どうか元気に学校に通えますように!

 しかし一方では、義務教育といえども学校が全てではないとも思っている。
娘が小学生から高校の頃、もし学校に行きたくないといったら、時間が許す限り徹底的に子供につきあおうと覚悟していた。博物館、美術館、旅行、おけいこ事など、生活が楽だったわけではないが、ここは借金をしてでもやらなければならないと考えていた。現実には小学校は熱を出してよく休んだが、中高は皆勤で親まで表彰され、心配は危惧に終わった。当時もいろいろな理由で学校に来られない子供は多かった。でも道は一つではないと考えていた。

 お盆も過ぎて、8月が半ば過ぎになると新学期も間近だ。
二学期が始まるのを恐れている子供たちがたくさんいることを忘れないで欲しい。
いじめられていた子供たちにとってはとても辛い時期だと聞いている。
そんな子供たちに対して、なんの力になってあげることが出来ないのに、なんだか気持ちがざわざわして落ち着かないのだ。
思春期真ん中で悩み苦しみ、そして未来に足を踏み出そうともがいている中学生たちが愛おしくてしかたがない。

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ねえ、君たち!これから、つらいことと同じだけ楽しいこともいっぱいあるからね。
by shinn-lily | 2015-08-18 22:30 | 大切な時 | Trackback
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