不安と隣り合わせの文明の利器

高校の友人4人へ一斉メールをすると返信の順番はたいて決まっています。
返信の速さはそれぞれの携帯電話との距離感によるように思えます。一番早く返信が来るのは仕事や家庭の事情で常にかたわらに携帯を置いているy子です。

さて、高校の仲間で集まったこの日は車を地元駅の近くに置いてあったので、y子を家まで送りました。
学生時代の友人の中で同じ町に住んでいるのはy子だけです。
11時頃帰宅、車を降りようとしたら助手席に見慣れない携帯が置き去りになっていました。y子のものに違いありません。
y子は携帯がなければ始まらない生活をしていることを知っていますから、なんとか連絡しなければなりません。
しかし、連絡手段の彼女の携帯はここにあるのです。
固定電話の番号は私の携帯には登録してありません。
すると携帯から着信音がしました。
見れば息子さんからの電話です。息子さんはなんの用事でしょう?
出てみようと思ったら切れてしまいました。・・・早く知らせなければ・・・もし気が付いていたらすごく心配しているだろうし・・・すぐにでも困るのは目に見えている・・・息子さんに電話をして、母親の携帯は私の手元にあることを知らせようかと電話を見ても、最近では操作を忘れたガラ系ゆえ、手間取りそう・・・
えい、急げば7分、いや夜だから5分、
本人が失くしたことに気が付かないうちに届けてあげられるかもしれない。
頭より体が先動く?


いつも、家から少し離れたところで降りるので、y子の家の記憶も定かではありません。こんな夜遅くに違う家のブザーを鳴らしてはまずいことは明らかです。たぶんここ、たぶんこれはy子の車と思うのですが、夜だから色がはっきりしません。おまけに表札がどこにあるかもわからず、しかたがないので玄関を覗きます。玄関の一部が素遠しガラスになっていたのが幸いでした。
あっ、さっきまで履いていたy子の靴がある。
間違いない、
ピンポーン
どたどたどた
階段からすごい勢いでy子が降りてきました。
もう、わたしが来た理由はわかっていたのです。
「経堂のカフェに連絡しようと思ったけどもう閉まっているし、今shinn-lilyちゃんの電話を調べよう、パソコンを開けて同窓会名簿を探していたところ。ああ、よかった~、ありがとう、ありがとう」
「息子さんから電話があったみたいよ」
「うん、かけてみてもらったの」
すでに、二人で大騒ぎになっていたのです。


たぶん気が付いてから15分くらいの時間だっただろうけれど、どんなにドキドキしたことでしょう。
私だって、携帯だけでなくカードの入った財布を今失くしたらと思うと、ぞっとします。
文明の利器は不安隣り合わせなのです。

とにもかくにも、落とした場所が私の車の中でよかった!











この日は毎年恒例の新年会
今年は仲間のひとりのご家族に不幸があったので、のびのびになっていました。
毎年集まる場所は決まってここ
「経堂」というお蕎麦やさん

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ごめんくださいと入って、靴を脱いでお邪魔する
おばあちゃんの家みたいにおちつけるお店でした。
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いつものようにお店がうかがうと
5月いっぱいで閉店するという張り紙が玄関に張ってありました。
昭和の香りがまたひとつ消えていきます。
by shinn-lily | 2015-04-24 23:28 | 大切な時 | Trackback
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