木の芽の季節に
2015年 04月 12日
庭の高く伸びた山椒の木には、もう何十年も毎年必ず可愛らしい芽を出し、筍の季節の到来を教えてくれたものです。
ところが、今年はどうもおかしい・・・異変に気付いたのはひと月前でした。
この山椒の木は叔母が引っ越しの時に我が家で引き取ったものです。
その叔母は昨年の6月に天国に旅立ったのです。
小さい時から本当にわたしを可愛がってくれて、洋服をたくさん作ってくれた大好きな叔母でした。
この叔母からもらった山椒の木は、わが家に当たり前のように枝を伸ばしていたのに、叔母と一緒に旅立ってしまったのでしょうか、すっかり枯れてしまいました。
偶然の出来事だとは思うのですが、叔母の優しかった顔が思い出されてしかたがありません。
今年初めて筍を掘ったからと勤務先のご近所から連絡をいただきました。
山椒の木のことを話すと、すぐに香りの強い柔らかい新芽をカゴに摘んできてくださいました。
筍にはこれがなければ、味わいも寂しくなります。
まずは恒例の筍寿司
美味しく出来ました。
お箸がとまりません。
今日、新しい山椒の木を庭の二か所に植えました。
大切に育てます。
叔母の生まれ変わりになってくれるように願いながら。