チュニジアの美しさを見て欲しい
2015年 03月 21日
2010年にただ一度訪れたチュニジアはまだ「アラブの春」前であった。
当時ベンアリ政権下で、旅行者の目には落ち着いた国のように見えた。
しかし思い返してみれば、男性が街で所在なく過ごしている姿も多かった。
北アフリカチュニジアの首都チュニス、バルドー美術館で起きた無差別テロに
憤りを覚えている。
亡くなられた方や怪我をなさった方には言葉もない。
バルドー美術館はそれほどヨーロッパや日本の博物館に比べて、それほど大きな建物ではない。逃げ込む場所も少ない。
そこにいらした人々がどれほどの恐怖であったかと思いやられる。
さらに
テロリストはやっと新しい国が歩み始めたこの国に大きな岩石を投げ入れた。
これで多くの観光客の足がまた遠退いてしまう。
エジプト、トルコについて多くの遺産を持った国へ、韓国客が訪れ難くなった。
どんな言葉をつくしても、怒りと悲しみは表現できない。
今私の出来ることはと旅の写真をくくりながら考えたが
せめて、その国の本当の美しさをほんの一部でも紹介するしか思いつかない。
テロは人の命と心と生活とそして未来を奪ってゆく。