おかげさまで韓国全州ひとり旅② 空港のアジョシ


飛行機の隣の席の40代の美しい女性、話しをしてみれば、なんと同じ行先、ドラマ、俳優、K-POP、そしてハングルの勉強についての話で意気投合してしまいました。
客室乗務員のお姉さんがお食事のトレーを取りに何度も見にくるので、まわりを見回せば、まだ終わっていないのは私たちだけでした。
ハングルの先生と生徒のグループ15,6名でこれからソウルに1泊し、明日全州に入ると言うので、もしかしたら現地でお会いするかもしれませんねと金浦でお別れをしました。

さあ、全州行きの高速バスに乗らなければなりません。
ハングルで書いた行先とバス停の表記を見比べます。

タクシーの運転手が声をかけてきました。
「危ない、危ない、白タクかしら」と無視、空港は怖いのです。前にリスボンの空港でお財布を盗まれました。
なおも
「どこに行くのか?」と声をかけてきますので、遠いからタクシーは乗りませんよという態度を表明するために
「全州」と答えました。
「全羅北道の全州か?」としつこい、しつこい。
バスの時刻表を見ればまだ30分ほどありました。
日本を発つときは寒かったのに、ソウルはとても暑くて、スーツケースにマフラーやダウンをしまおうとガラス張りの待合室でスーツケースを開けていると、くだんのタクシーのアジョシ
「バスが来た、バスが来た」と車から降りて私を呼びにきました。
えー!急いでスーツケースと閉めて、抱えながら走っていくと、なーんだ、今全州から戻り、これからインチョン空港に向かうバスでした。
ああ、びっくりした!脅かさないでください!

それでも、アジョシはちっとも懲りません。それどころがバスを待つ場所まで指定します。
ときおりタクシーに乗ろうとしているお客を断っています。ウム、、、乗車拒否?

高速バスがやってきて私の前で停まりました。
バス運転手がどこに行くのかと聞いてきますので、全州と言いましたがうまく通じません。
5mほど先のアジョシの方を見ると自分の車の前に立って、私の方へ向いて手でバツをつくっています。
で、私もバスの運転手に手でバツを作りました。

全州行きのバスは時刻表の時間が過ぎてもきません。
不安になってアジョシの方を見ると、遅いねという感じで肩をすくめています。
こうなったら、私がバスに乗るまで見守ってくれるのかと思いきや、まもなく、お客さんがやってきて、アジョシはこちらを見もせずに、さっーと行ってしまいました。
予約のお客様待ちのたいくつしのぎにおどおどした私の存在は恰好の餌食だったに違いありません。
アジョシ、わたしのあげた抹茶キットカット、美味しかった?

ようやく遅れて全州行きのバスが来ました。

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ともかくバスにのってほっとしました。
3列のゆったりとしたバスに乗客は10人ほど、

おかげさまで韓国全州ひとり旅② 空港のアジョシ_b0116765_21542842.jpg

終点ですから寝ていてもつくと、まずはやれやれ・・・ひとり旅は慣れた韓国とはいえ、いつもどこかに緊張の糸がピーンと張っているものです。
by shinn-lily | 2014-10-29 22:05 | 全州 | Trackback

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